第二百八十五話
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第二百八十五話 石のことを聞いて
美奈子は華奈子から賢者の石について聞かれた、すると美奈子は華奈子に対してすぐに落ち着いた声で答えた。
「私も知ってるわ」
「そうなの」
「錬金術の極意ね」
「あの魔法で一番重要なものよね」
「まさに錬金術はあの石を生み出す為にね」
華奈子に自分達の部屋で話した。
「色々と実験や研究をしていってね」
「色々なものを生み出したのね」
「そうした魔法でね」
それでというのだ。
「もうね」
「賢者の石を生み出せば」
「錬金術を生み出したことになるわ」
「物凄く大事なものなのね」
「ええ、魔法全体から見てもね」
「あたしそうした石があるって聞いただけで」
それでというのだ。
「どんなのか知らなかったの」
「そうだったの」
「具体的にはね」
「まだ錬金術の授業でもそこまで教わってないし」
「ええ、それでね」
このこともあってというのだ。
「この前聞くまで知らなくて」
「今聞いてなの」
「やっと知ったわ」
「そうだったのね」
「美奈子はよく知っていたわね」
「私も最近知ったの」
賢者の石のことはとだ、美奈子は華奈子に話した。
「読んでる本で出て来て」
「それでなの」
「はじめて知って」
それでというのだ。
「そのうえでね」
「そうだったのね」
「ええ、けれどね」
「けれど？」
「これを造ることが出来たら」
その賢者の石をというのだ。
「錬金術を極めたことになるから」
「凄いことね」
「しかもね」
美奈子は華奈子にさらに話した。
「この石凄いの」
「どう凄いの？」
「それはね」
美奈子はその凄さも話した、その話はまだ続くのだった。
第二百八十五話 完
２０２０・８・２
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