暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのオジョ
第二幕その八
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「凄いですね、一瞬でなおりましたね」
「ええ、魔法を使うとね」
「壊れた橋も一瞬でなおるんですね」
「オズの国で魔法は私とグリンダ、魔法使いさんしか使えないけれどね」
「その魔法を使うとですね」
「この通りね」
 まさにというのです。
「一瞬で修理されるのよ」
「そうなんですね」
「だからね」
 オズマはさらに言います。
「魔法はこうした時に使わないとね」
「困っている人の為にですね」
「人が困ることならちゃんとする為にね」
「そういうことですね」
「そう、それでね」
 オズマはさらに言います。
「先に進んでいきましょう」
「壊れた道もありましたね」
「そちらのこともね」
 まさにというのです。
「魔法でちゃんとしていきましょう」
「それじゃあ」
 神宝はオズマの言葉に頷きました、そうして皆で橋を渡りました。ビリーナは橋を渡ってから言いました。
「いい橋だったわね」
「橋を渡ると素敵な音楽が聴こえたね」
 ジョージがビリーナに笑顔で言いました。
「しっかりした頑丈さだけでなくて」
「渡りはじめて渡り終えるまで音楽が聴こえて」
 カルロスはにこにことして言います。
「素敵な気持ちだったよ」
「いい曲だったわね」
 恵梨香は音楽自体について言及します。
「上品でそれでいて明るくて」
「何処かで聴いた曲だったけれど」
 ナターシャは首を傾げさせて言いました。
「誰の何て曲だったかしら」
「確かモーツァルトの曲だよ」
 神宝が四人にお話しました。
「フィガロの結婚の序曲だよ」
「あっ、去年授業で習ったよ」
「歌劇だったね」
「授業で習って聴いていたのね」
「何処でかしらと思ったら」
「うん、いい曲だよね」 
 神宝もこう言います。
「実際に」
「ええ、モーツァルトさんの音楽はオズの国でも広く愛されているから」
 だからだとです、オズマが言ってきました。
「その曲にしたの」
「橋を渡った時に聴こえる曲はですね」
「そうなの」
「そうだったんですね」
「ちなみにモーツァルトさんもオズの国におられるわよ」
「そうなんですか」
「皆を幸せにしてくれる人だから」
 その音楽でというのです。
「しかもずっと子供の心を持っている人だから」
「そのこともあってですか」
「オズの国におられてね」
 そしてというのです。
「今も作曲をして皆を幸せにしてくれているの」
「その音楽で」
「そうなの、とても純真で明るい人よ」
「ただね、あの人ちょっと品のない冗談が好きなのよね」
 ビリーナはこのことについてはどうかという感じです、橋を渡った一同は黄色い煉瓦の道を進んでいっています。
「どうにも」
「そこは困ったことだけれど」
「ええ、それでもね」
「悪い人
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ