第二幕その七
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「オジョは自分がどんな状況でも人が困っていることに気付いて助けられるわよ」
「実際にいい人だよ、オジョは」
ボタンもこう言います。
「僕から見てもね」
「そうなんだ」
「今も餃子勧めてくれてるし」
美味しいからとボタンのお皿に置いています。
「それを見たらね」
「そうなんだね」
「オジョと一緒になったことはあまりなかったけれど」
ボタンはこれまでオジョとは何度か会っただけなのです。
「それでも今よくわかるよ」
「だといいけれどね」
「だからパンダさんも助けられるんだよ」
「僕はお願いをしただけだよ」
「そのお願いをするだけでも違うよ」
「そうなのかな」
「自分でーー出来ないーーことなら」
チクタクは機械の身体なので何も食べる必要がありません、ですがいつも通り皆が飲んで食べて笑顔になるところを見て心の栄養を得ています。それでこの場にいてそれでオジョの今の言葉に応えたのです。
「政治でーーとーーなります」
「それでなんだ」
「オジョさんがーーお願いーーしたーーことーーは」
このことはといいますと。
「パンダさんにーーとってーーいいことーーです」
「そうなんだね」
「パンダさんがーー助かるーーので」
「そうよ、一人で出来ないことは皆でして」
オズマがまた言います。
「国としてそれを行うことが政治でね」
「パンダさんのこともですか」
「助けるのが政治よ、だからね」
「僕がお願いしたことはですね」
「いいことでね」
それでというのです。
「オジョならではよ」
「人が困っていることに気付いて、ですか」
「助けられる人よ」
「そうなんですね」
「その貴方も棒県の旅に一緒で」
オズマは笑顔でこうも言いました。
「嬉しいわ」
「そうも言ってくれますか」
「心からね」
にこりと笑って言うオズマでした、そうしたお話をしつつです。
皆で楽しく飲茶を食べて最後に杏仁豆腐も食べて、でした。皆は冒険を再開しました。そうして歩いていますと。
目の前の川の橋が壊れていました、神宝はその橋を見て言いました。
「この橋が」
「ええ、壊れている橋でね」
オズマが答えます。
「私が修理すべき橋よ」
「そうなんですね」
「橋が壊れていると川を渡れないわね」
「そのままでは無理ですね」
「泳ぐか船で渡るか」
「見たところ船はないですね」
「泳ぐしかないけれど」
橋がない川を渡るならです。
「泳げない人は困るし服を脱いで泳がないと濡れるし」
「色々困りますね」
「だからね」
「橋は必要ですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「これから橋を修理するわね」
「魔法で、ですね」
「そうするわ」
オズマは神宝に笑顔で応えました、そうし
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