第二幕その六
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「オズマ姫の政治のお陰でオズの国最大の財産のうちの二つだと思うよ」
「若し平和で安全でないなら」
それならとです、神宝は俯いて言いました。
「本当にそれだけで」
「悲しいことだよね」
「そうですよね」
「だからオズマ姫の政治はね」
「素晴らしいんですね」
「オズの国を物凄く平和と安全にしてくれて」
そしてというのです。
「それを守ってくれているからね」
「そうですね」
「しかも皆食べるものも飲むものも」
そうしたものはといいますと。
「好きなものを好きなだけ口に出来てね」
「そのことも素晴らしいですね」
「服もあって住む場所もあるから」
「尚更幸せですね」
「僕もそうだしね」
他ならぬオジョ自身もというのです。
「好きなものを食べて飲んでね」
「好きな服を着てですね」
「好きな家に住んでいるから」
だからだというのです。
「とても幸せだよ、お友達も大勢いるしね」
「本当に幸せなんですね」
「趣味も満喫しているし」
「オジョさんの趣味は何ですか?」
「畑仕事に読書にゲームだよ」
こうしたものがオジョの趣味だというのです。
「バスケットボールの観戦もね」
「バスケットボールお好きですか」
「大好きなんだ」
これがというのです。
「こちらも楽しめるからね」
「だからですね」
「僕は本当に幸せだよ」
心から言うのです。
「何かとね」
「そうなんですね」
「うん、だからね」
オジョはさらに言います。
「いつも満足していてね」
「幸せですね」
「そうなんだ、だからこそね」
「パンダさんのことはですね」
「心配でね」
それでというのです。
「どうにかならないかって思って」
「オズマ姫にもですね」
「お話出来てよかったと思ってるよ」
「それでパンダさんがタスからですね」
「そう思っているよ」
「自分が幸せならですか」
「人の不幸に気付いてね」
それでというのです。
「助けられるのかもね」
「そういうものですか」
「僕はそうした人間かもね」
「それは違うと思うわ」
お話するオジョにです、オズマは微笑んでこう言いました、
「人が困っていることに気付いている人は自分がどうでも気付けるのよ」
「そうなんですか」
「そしてどうにかしようって思う人はね」
「どんな状況でもですか」
「気付いてね」
そうしてというのです。
「助けられるのよ」
「僕はそうした人ですか」
「私はそう思うわ」
「そうですか」
「今もボタンや神宝達に美味しいものを勧めているしね」
見ればそうしています、オジョは子供達に美味しいと思った食べものも美味しいから食べてと言って勧めています。オズマもそれを見て言います。
「もうそこにね」
「出
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ