第二幕その一
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第二幕 六甲へ行こうか
先生はこの時大学の研究室でティータイムを楽しんでいました、飲んでいるのはミルクティーでセットはといいますと。
今日は苺やパイナップル、マンゴー等をふんだんに使ったカラフルなケーキにゼリーそしてレーズンクッキーでした。
そのセットを食べつつ先生は一緒にいる動物の皆に言いました。
「この憩いの一時がね」
「最高だよね」
「ティータイムがね」
「何とも言えないよね」
「うん、この時間こそがね」
まさにというのです。
「僕にとってはね」
「一日で絶対に必要なね」
「そうした時間だね」
「本当にね」
「そうだよね」
「この時間がないと」
先生にとってはです。
「僕は困るよ」
「そうだよね」
「こうしてお茶を飲んでお菓子も食べる」
「三段のティーセットを」
「さもないとね」
「先生は元気が出ないね」
「三時かその頃にね」
その時にというのです。
「これがないとね」
「先生は駄目だね」
「その辺りまさにイギリス人だね」
「ティータイムが欠かせないことは」
「イギリスは食べものの評判はよくないけれど」
そうした国ですがというのです。
「けれどね」
「それでもだよね」
「ティーセットはいいよね」
「ミルクティーとティーセットは」
「それはね」
「今食べているのは純粋なイギリスのものとは言えないけれど」
それでもというのです。
「そして来日してから和風、中華風、アメリカ風ってね」
「色々なセット楽しんでるね」
「そうだよね」
「飲むものも色々になったし」
「日本のお茶や中国茶、レモンティーってね」
「コーヒーも飲む様になったし」
「けれどティータイム自体は」
これ自体はというのです。
「欠かせないね」
「そうだよね」
「こうして楽しんでるね」
「今だってね」
「そうしているわね」
「うん、それとね」
先生はさらにお話します、お話しつつ紅茶を飲みます。
「この紅茶、葉もいいし」
「お水もいいしね」
「六甲のお水でね」
「そしてミルクもいいね」
「これも」
「そうだね、どれも日本のもので」
それでというのです。
「美味しいね」
「そうだよね」
「日本はどれも質がいいからね」
「素敵に楽しめるわよ」
「紅茶にしても」
「全くだね、もうこうして飲んでいるだけで」
香りも楽しみつつです、先生は言います。
「最高に幸せだよ」
「些細な幸せでもね」
「それがまたいいんだよね」
「少しのことでも幸せを感じられる」
「それって素敵な人生だよね」
「幸せやよかったことを沢山見付けられたら」
そうした人生を送れたらというのです。
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