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魔法科高校の氷の異能者
知られざる真実を知る
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ていたことに分かっていながら
『2人が私の前に来た時、決意した。私が2人を愛することを――。そして、その1年後、小雪と真夜殿がご懐妊なさった。お前たちの誕生日が近いのは同じ時間帯に生まれたからなんだ。玲奈が生まれたのが3月31日23時59分。蒼汰が生まれたのが4月1日0時1分』
「ほぼ同時だな」
「私と蒼汰が双子でもないのに年齢が同じなのはお母さん違いからね」
『その通りだ。そして、私と小雪との間に生まれた子供が玲奈。真夜殿との間に生まれた子供が蒼汰。お前だ』
 父さんから明かされた真実。
 それを聞かされて、俺はソファーに深々と座る。
 身体が一気に脱力した。
 知られざる真実を知り、今、受け止められる自信がなかった。
『いきなりのことで受け止めきれないだろう。だが、蒼汰。お前は真夜殿の愛をしかと受けながら育ってきたことだけは知ってくれ』
「今更、それを言っても言いたいが、どんな形であれ、真夜殿が俺にとって唯一、家族だからな」
 フッと息を吐いて言った。
『すまない。本当だったら、四葉家のもとですくすくと育てたかったが・・・・・・』
「兄さんたちや周りからの仕打ちから守るためだったんだろう」
「それなら、しょうがないわね。それなら、それで構いません。お父さんの精一杯の愛情なんでしょう」
 優しげな笑みを浮かべる俺と姉さん。
 これには、父さんも一杯食わされ、
『ありがとう。お前たちは前妻の息子たちとは違って、真っ当に育ってくれて・・・・・・』
「まあ、兄さんたちがいかれているのは前から分かっていたから」
「そうよね」
『まあ、お前たちに話すのは以上だ。それでは、玲奈、蒼汰。よくしっかり寝るのだぞ』
「お休み、父さん」
「お休みなさい、お父さん」
 別れの挨拶を交わして、今日は恙なく終えた。
――――――――――――――――――――――

 その日の夜。
 俺は壁面ディスプレイの前に立ち、ある人と会話をとることにした。
 その人物は四葉真夜。
 四葉家の現当主にして最強の魔法師の一角。そして、達也と深雪の叔母。俺の実母にあたる人だ。
「夜分遅く、申し訳ございません。真夜様」
『構いませんよ。蒼汰さん。まずは入学おめでとうございます』
「ありがとうございます。しばらくは深雪を優先に動きます」
『ええ、それで構いません。私のことより、深雪さんの命令を最優先にしてください』
「まあ、それもそうですが、俺としては()()()の言うこともしっかり聞きますよ」
 俺はここで真夜様のことを母さんと呼んだ。
 これには、真夜様もディスプレイ越しだが、ピシッと固まっている。
『今、なんと・・・・・・』
「母さんですよ。真夜様は俺の母さんなんでしょう?」
 俺が確認を取るよう話しかけ
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