暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の氷の異能者
始まり
[2/2]

[9] 最初 [1]後書き [2]次話
年だ。
 黒よりの藍色の髪の毛に女の子と思わせる容姿の少年だ。
 俗に言う男の娘。
 まあ、この容姿のせいで、深雪によく着せ替え人形をされたがな。
 あと、左もみ上げに銀色のメッシュをしている。
――――――――――――――――――――――

 おっと、話を戻して――。
「そんな覇気のないことでどうしますか! 勉学も体術も魔法知識もお兄様以上の者がいないというのに――! 魔法だって本当なら――」
 達也の弱気な発言に深雪が叱咤しようとするも
「深雪!」
 達也がそれ以上、言ってはいけないよう強い口調で名前を呼び、遮った。
 深雪も「ハッ」となり、口を閉ざした。
 俺も
「深雪。先も言ったろう。今の方針じゃあ、魔法技能基準じゃあ、誰がどう言っても評価されない」
「蒼汰くん・・・・・・」
 俺は深雪を諭すように言う。
 項垂れた頭にポンと手を置き、艶やかで癖のない長い黒髪を撫でる。
 俺の正論に返す言葉もなく、深雪は抱えた腕に無意識に力を込めた。
「だが、まあ、深雪の言い分もわかる。達也が二科生なのは、俺も仕方ないことだが、達也の技術は一高でもトップクラスだろう。十分に役立てるはずだ。人には分野ごとに得手不得手がある。俺や深雪にできない部分は達也が出来、逆に達也ができないのは俺たちにはできる。それだけの話。まあ、達也が出来るところで何かを成せば、変わるものがあるかもしれない」
「本当にそう思っているのか?」
「俺は幼馴染み、親友を無碍にしないし、過小評価しない」
「蒼汰は大概、俺に過大評価しすぎだ」
「達也はもう少し自信を持ってもいいんだと思うんだ。そう思わないか、深雪?」
 俺は深雪に話を振ると
「そうです!! お兄様はもう少し、自分に自信を持つべきです!!」
 見ろよ、深雪も俺に賛同している。
 これには達也もため息を吐いてしまう。
 まあ、それよりも
「それよりも、深雪。そろそろリハーサルの時間じゃないのか?」
「そうですね。それでは、蒼汰くん。お兄様のことをお願いします」
「ああ、任せておけ」
 なにをお願いするかは知らないけどな。
 深雪は俺の腕から離れて、俺にお願いを言ってから講堂に向かった。
 入学式のリハーサルを行っている講堂へ入っていった。
[9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ