空港で...
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けど水原はまるで表情が変わらないから。
「じゃあ、早速だけど総帥にお土産ってどんなのが良いと思う?」
「そうですね........これ何てどうですか?」
木久知は店内を見渡し一つのお土産を持ってきた。持ってきた物は......熊のぬいぐるみ。
「...木久知」
「何ですか?」
「一つ聞いていいかな?」
「はい」
「...僕が誰にお土産をあげるかを聞いてた?」
「聞いてましたよ」
「じゃあ、僕は総帥にその熊のぬいぐるみをあげるって事で良いのかん?」
「何か問題でもありましたか?私的には良いと思ったんですけど....ダメですか?」
上目遣いをされると弱いけどそうもいかない。だってもうそろそろ29歳の男がもうかなり年のおじさんにお土産で熊のぬいぐるみを上げるってかなりひどくない。総帥も熊のぬいぐるみを貰って絶対に困ると思う。もう総帥の困っている顔が目に浮かぶ。
「それはさすがにあげられないかな。他に何かないかな?」
僕も改めて店内を見渡し何か良い物がないか見る事にした。
「......そうですか。総帥さんってもうかなりのお年でしたよね?」
「そうだね。正確に年は分からないけどもう60ぐらいいってるんじゃないかな。お年寄りの人にあげるものって何が良いのか分からないんだよ。木久知は祖父とか祖母にお土産を買うとしたら何を買うの?」
総帥にあげるって考えるから決まらないのかも。じいちゃんとかばあちゃんにあげると考えた方が決めやすいかもしれない。
「そうですか.....あ.そう言えば、何で総帥さんにお土産を買うんですか?」
「あ、そうだね。言ってなかったね。僕、4月から遠月学園で教師やるの」
何故か木久知も固まってしまった。木久知が固まっているところなんて初めて見た気がする。まあ、人が固まっているところ何て見る機会はないしね。
「どうしたの?木久知。お〜い、お〜い」
木久知の目の前に手を振ってもまるで反応が帰って来ない。放心状態みたいな感じになってしまっている気がする。
「本当に大丈夫か?」
「........え、あ、だいじょ..ぶです」
「いや、それは確実に大丈夫じゃない人の言い方でしょ」
「...ほ..ん..とうにだいじょうぶです」
え..まう、ちょっと待ってよく考えたら僕が教師になるって放心状態になるものなのか。そんなに驚くような事でもない気がするんだけどな。
「そんなに驚くような事でもないと思うんだけど...僕が教師ってそんなにヤバいの?」
もしかして、スタジエールの時のボクの教え方とかって下手すぎたとか。僕がまだ自分の店を営業して
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