生徒会との接触(前編)
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後
今日の夢は最悪だった。どう最悪だったかと言うと...小さい子二人に殺される夢を見た。その二人とは七草香澄さんと七草泉美さん。
あれが本当に夢で良かったと思える。それとあの二人が俺を殺す直前に言った言葉が今でも頭に残っている。
「「私が君を殺して自分のものにする」
この言葉を最後に意識が覚醒した。最悪の目覚め。ここまで酷い夢を見たのも久しぶりな気がする。それにまさか知っている人に殺される夢を見るとは思わなかった。
僕が知っている七草家の双子の一人は活発系の子でもう一人はとても清楚な感じのある子だったと記憶している。二人ともとてもフレンドリーで初対面の時も僕が楽しそうに見えなかったのか一緒に居てくれたりした。そんな優しい子たちが僕を殺す夢はそれなりに僕にとって精神的にくるものがある。
まあ、所詮は夢だから気にする事はないけどね。
その後に僕は朝食を食べて制服に着替えて家を出た。
「八十島家」とは少し特別な家で十師族とも関わりが深い。何で十師族と関わりが深いのかについては長くなるから今回は省くけど色々と事情があったりする。そして話を戻すと関わりが深いという事は一家一家の秘密を知ってたりする。例えば四葉家の家系図だったりね。
それほどの信頼があるのが「八十島家」。特殊が故に他の家からはこう呼ばれている。「調整者アジャスター」。この呼ばれ方で呼ばれる理由は色々とあったりするけど今日は説明を省くとしよう。
考えながら歩いているといつの間にかもう校門の前まで来ていた。
「綺羅」
呼ばれたので後ろを振り返ると後ろに居たのは....渡辺摩利先輩だった。
「渡辺先輩。おはようございます」
「おはよう。それでお前は風紀委員に入らんか?」
これで何度目か分からない勧誘を僕に聞いてきた。それに唐突すぎる気がする。
「何度もお断りしていますよ。僕は委員会に入る気はないと」
「入ってくれてもいいじゃないか?」
「嫌です。僕はあまりそういう感じなのは嫌なんですよ。委員会に入ると忙しくなりますしね」
生徒会に入っても風紀委員に入っても同じことが一つだけある。それは時間を取られてしまう。僕は別にせっかちな人間ではないけど無駄に時間を使うのはあ
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ