暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-A侵撃のT.C.〜1st Wave〜
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が「地面氷結は確かに攻撃じゃないから、団体にも訴えられないか」と何度も頷きました。シャル隊長も「それでいこう! そうしよう! 肯定、確定、大決定!」とさらに激しく何度も首を縦に振りました。
「では場所ですね。マップを思い出します」
任務前に頭に叩き込んだ首都のマップを脳内に思い浮かべる。今私たちが走っているのは9thアベニュー、方角は北。このアベニューには横道は無く、建物間に小さな小道はありますがどれも先は行き止まり。アベニューの最北は四つ又の交差点から伸びるストリートになっていて、左から2番目のストリートの先に公園があったはず。そのことを皆さんに伝えます。
「ナイス、ミヤビ! セレスは先行して待ち構えて! わたし達は猫を公園へ誘導に注力!」
「「「了解!」」」
セレス先輩がさらに速度を上げて猫を追い抜きました。猫は追い抜かれたことで動きに迷いが生じましたが、後ろから私たちが迫ってきていることで逃走を再開。そして四つ又の交差点に到着したところで「散開!」の指示の下、猫を目的のストリートに誘導するために包囲。猫はチラチラと逃げるための道を探し、私たちの狙い通りにストリートへと進みました。
『第1関門突破! セレス、そっちの状況は!?』
『準備万端だよ。こういう時は自分が有名人だったことに感謝するよ。公園で遊んでた人たちを楽に避難させることが出来た。ま、公園の外でギャラリーになっちゃってるけど、観られるぐらいならどうってことないでしょ』
「『了解。もう少しで着くからよろしく!』セラティナ、ミヤビ! 最後まで気を抜かずに!」
「「了解!」」
このストリートは横道がたくさんなので、ちょっと油断するとそちらに逃げ込まれる可能性がありますから。ですので緊張しっぱなしでしたが、猫をちゃんと公園まで誘導できました。
――
愚かしき者に美しき粛清を
(
センテンシア・コンデナトリア
)
――
猫をジャンプさせるように追い込んだ私たちの努力のおかげで、猫は凍り付いた地面に着地してツルッとスリップしました。シャル隊長も「獲ったりぃーー!」と氷の地面に足を踏み入れ、「ふんぎゃっ!?」と盛大に転んでしまいました。あれは痛そうですね・・・。
「馬鹿なのイリス!? 私に任せておいてってば!」
セレス先輩は滑ることなく氷の地面を駆け抜け、滑らないように踏ん張っている猫を抱き上げました。暴れる猫に「ごめんね」と一言謝ったセレス先輩は、猫をバインドで全身を拘束しました。ちゃんと首も固定して、首から下のバインドを舐められないようにしてあります。
「ちょっとシャル、大丈夫?」
「顔から行きましたからね。歯や鼻は問題ないですか?」
「だ、大丈夫。鼻血吹いてないし、歯も折れてないし。でも額が痛い」
私と
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