暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-A侵撃のT.C.〜1st Wave〜
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鎖区画じゃなくて、ふっつうに人や車が行きかう街での捕り物だし!」
「こんな連続で高速移動魔法なんて使ったことないんだけど・・・!」
「あ、その時は私が背負いますので安心してください、セラティナ先輩!」
1歩で数mから十数mを移動する魔法の連続発動は慣れていないと辛いですし、セラティナ先輩にはちょっと早かったのかもしれませんね。それでもセラティナ先輩は「大丈夫!」と首を縦には降りませんでした。ここでさらに言っては失礼でしょうし、「判りました!」と引き下がる。それから追いかけっこが10分ほど続いたところで、『こちらルシリオン』と通信が入りました。
『そちらの状況はどうか?』
「心が折れそう」
ルシル副隊長からの通信にシャル隊長がそう答えました。追いかけっこの最中、民間人からサインを求められたり、写真を一緒に撮ってほしいと言われたり、商店街ではコロッケなどを差し出されたり、いろいろありましたもんね。クラリス先輩なら遠慮なくいただいたでしょうが、生憎と任務中でしたので私たちは丁重にお断りをしました。
「命の危険はないんだし、魔力くらい吸収されてもいいんじゃない?って思えてきた」
『冗談だろうが、セレス、それはダメだぞ?』
「判ってるって」
「そっちはどうなの?」
『あー、うん、まぁ、捕まえたぞ』
セラティナ先輩の問いにルシル副隊長がそう答えたので、私たちは「えええ!?」と驚きの声を上げました。
「どうやって!? ねえ、どうやって!? 教えてプリーズ! 至急ご教授を! もうやなの! 走って避けて探して逃げられて! こんなのがまだ4匹も居るなんて信じられない、信じたくない!」
シャル隊長は2回ほど猫タックルを顔面に受けて、1回は男性の胸に突っ込み、2回目は排水溝に落下未遂。次は車の前か女性のスカートの中かゴミ捨て場か、とシャル隊長は不安に駆られていました。そこにルシル副隊長からの朗報です。縋ってしまっても仕方ないかと。
『いや、その・・・野良の仔猫がカラスに襲われていてさ。猫がカラスを追い払った後、仔猫と鼻ちょん挨拶をしていたところで眠りの霧、ラフェルニオンで奇襲したらすんなり片が付いた』
「状態異常系か。でもラフェルニオンって魔力を含んだ霧でしょ?」
『さすがに霧の一部を舐めただけじゃすべての魔力を吸収できるわけじゃないようだ』
「じゃあさ、こっちもお願い! これ以上はわたし、泣いちゃう!」
『すまん。3匹目を確認したから、今追っている最中だ。そうだな、そっちにはセレスが居るだろ。民間人や車などに迷惑を掛けないように地面を凍らせたらいいんじゃないか? っと、こちらもまぁまぁ苦戦している。互いに健闘を』
ルシル副隊長からの通信が切れたところでセレス先輩
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