暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-A侵撃のT.C.〜1st Wave〜
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「猫を操っているのがT.C.と仮定して、猫を使って局員の魔力を奪っているとする。だったらどうして、なのはのような高魔力保有者が居なくなるのを待ってから世界移動をしたかなんだけど・・・」
『猫が捕まってしまうのを危惧したのだろう。いくら魔力を吸収できたとしても練度の高い魔導師を相手にすれば撃破ないし捕獲されると考えたのでは?』
「むぅ・・・」
『納得は出来ないだろうけど、今は猫の捕獲を最優先に考えてくれ。考えにくいけど魔力吸収や世界移動が猫の生態であろうとなかろうと、これ以上の局員の無力化は避けたいからね』
「了解です。ではこれより特務零課は、ファストラウムへ針路を変更し、入界次第ターゲットの・・・捕獲のままでいいんですね?」
『ああ。どちらにしろ生態を調査しないことには対策が立てられないからね』
行き先は変更になったけどやる事は変わらない。ロッサとの通信を切り、艦内アナウンスで行き先がファストラウムに変わったことを伝え、椅子の背もたれに体重を預けて「ふぅ」と一息ついた。このまま何事も起きなければ今日中にはファストラウムで猫ちゃん相手に奮闘しないといけない。到着までちょーっと休もう。
†††Sideイリス⇒ミヤビ†††
「そっちに行ったよ!」
「こんの・・・! にゃあ! 逃げられた!」
「うそでしょ!? 特騎隊総出で猫1匹捕まえられないなんて!」
ファストラウムに到着して3日目。私たち特務零課――特騎隊はファストラウムに訪れた理由である、魔力を吸収する謎の猫の捕獲の任務をようやく開始しました。
なぜ2日も待機していたのかというと、動物保護団体からの抗議が原因です。人為的に生み出されたかもしれず、魔力を吸収するような動物でも生命であることには変わらず、寄って集って武力で捕まえようなど認められません、とのことでした。局も説得を続け、3日目でようやく出撃許可が下りたのでした。ただ、攻撃はしないようにと言われました。手で捕まえるか、たも網や投げ網で捕まえるか、結界で捕まえるか、バインドで捕まえるか、この4つだけでないといけないそうです。
「ミヤビ!」
「はい!」
出撃したのは良いのですが、私たちは明らかに猫とは全く違うその機動力に翻弄されていました。ジグザグに駆けて来た猫の筋肉の動きを注視して、その動きの先を読む。ルミナ先輩ですら捕まえられないほどの速さだけど、だからと言って無理だなんて考えていられないです。
「今! ふぎゃ!?」
真正面から突っ込んできた猫を抱き止めようとしたら後頭部に衝撃が来て、前傾姿勢になったところで猫の体当たりを顔面に受けてしまいました。フカフカで気持ち良かったです。でも痛いことには変わらず、「いたた」と顔を摩ります。
「2匹目確認!」
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