暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-A侵撃のT.C.〜1st Wave〜
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万年人手不足なのに何を言ってるんだか。
「そっちの情報も寄こしてくれたらいいのに・・・っと、通信か」
室内に響きコール音。この回線は本局からのものを受信するためのものだから、「はい。シャーリーン艦長フライハイトです」と受けた。モニターに映ったのはヴェロッサ・アコース監察官。
『フライハイト零課長。突然で申し訳ないが、針路の変更を指示する』
まさかの指示にわたしは「針路変更・・・ですか?」って聞き返した。ロッサは1回頷いて、『ストラスブールから第5管理世界ファストラウムに移動しているのを確認した』って言ってきた。
「移動? ということはストラスブールの固有種の新種じゃなくて、やっぱり人為的な生物ということ?」
『それについては不明としか言いようがない。ストラスブールで猛威を振るっていた正体不明が突然パタリと姿を見せなくなった。それがストラスブール時間での深夜。で、ファストラウム時間での早朝、今より3時間前だ。ファストラウムはすぐに本局に連絡を入れてくれたよ。おかげで、こうしてすぐに零課に指示を出すことが出来た』
「ストラスブールとファストラウムの距離は近いので問題ありません。すぐに針路を変更します」
ブリッジに通信を入れようとしてると、『しかし嫌なタイミングだ』ってロッサが独り言ちる。わたしは「何がありました?」って聞きながら、ブリッジの操舵手に「針路変更。目標、第5管理世界ファストラウム」って指示を出す。
『りょ、了解です。艦内のアナウンスはどうしますか?』
「わたしがする」
『了解しました。針路、第5管理世界ファストラウムに変更します』
通信を切ったところで、ロッサが『高町教導官率いる5班がファストラウムを離れた途端にこれだったんだ』って頭を抱えながらも教えてくれた。なるほど、確かになのは達エース級の魔導師が居たなら、わたし達の出番もなかったかもしれない。その時はルミナ達が不貞腐れるかもだけどさ。わたしとしては本局の景色に飽き飽きしていたから、こうして離れることが出来ただけでも嬉しい。
「普通ならそれは偶然、嫌なタイミングでしたね、と考えるでしょうけど・・・」
『こうも考えられる』
「『猫は教導隊が離れるのを待っていた・・・?』」
でも気になることがある。猫たちを操ってるだろう奴の狙いだ。この2日の間にロッサから貰い続けてた情報によると、猫たちは首都にだけ出現するようで、珍しい猫が居るっていう通報でまずは警邏隊が捕獲に乗り出し、それが無理だと判ると魔力保有局員が出張る。そこで魔力が吸収されると知り、陸士部隊や武装隊が出動。それでもダメだって判って初めてエマージェンシー。そこからは本局に応援要請するか、あちらで自分で解決できるように頑張るか、そのどちらか。
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