青葉、ねね、ほたる編
本編
二話 俺と幼馴染とふりかえり
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たのは青葉とねねが幼稚園のいじめっ子達に虐められていた時に助けた事だ」
「あぁー、そうだった!!」
ねねは俺が話し終わると思い出したみたいだ。
そしてねねは俺の代わりに話し出した。
「あの時私が虐められているのをあおっちが助けてくれたんだけど、あおっちまでも虐められてしまってその時にりくっちがいじめっ子を倒してくれたの」
「そうだったんだ、須藤くんは昔から優しかったんだね」
「そうでもない、俺もアイツ等から邪魔されてたからストレス発散としてボコボコにしただけだ」
「あぁ〜りくっち照れてる」
するとねねはニヤリっと笑って俺の方を見てきた。
俺はイラッとしてから携帯を取り出した。
「よーしねねちゃん、また被服部に行こうか。可愛い衣装が沢山作ってくれている筈だから」
「ごめんなさい!!」
少し前に被服部に青葉とねねを連れて行き(連行)、この前描いたメイド服の試着会と撮影会が行われた。
それを見てた星川もコスプレをして楽しんでいた。
「私は楽しかったからまた行きたいな」
「ほ、ほたるん!?」
ねねは顔が固まった。星川は結構ノリノリで参加してくれそうだな。まぁ、これはあのロリコンビへの嫌がらせみたいなものだ。
「そう言えばりくっち、あおっちとはどう出会ったの?」
するとねねはフッと思い出したかのように聞いてきた。
あれ、ねねは知らなかったか?まぁ、ねねとの出会いも話したし話しておくか。
「………あれは入園式の時だったな。園長の話が長かったから寝てたら隣に座っている青葉に起こされた……それが青葉との出会いだ」
「そうなんだ。あおっちらしいね」
「青葉と同じクラスになってそれから青葉がよく話しかけてくるようになった。それは何度も何度も何度もな」
俺はため息を吐いた。
本当にしつこかったな。隠れていても何度も探し出して話しかけて来たな。そしてねねと出会った………
それからは青葉をおんぶして山を登ったり、夏休みに展望台に行ったり、目を覚ますと車に乗せられていて遊園地と水族館に連れてかれたりした。
小学生に上がってねねと青葉と勉強に付き合わされたな、青葉と運動会の特訓をしたな。スキー実習ではあのロリコンビが雪だるまになってたっけ。
中学になると俺が描いた漫画の所為で厨二病が全国で大流行したな。そしてねねも厨二病になって痛々しかったな。穴あきの手袋を付けてたな。大雪の時に凍死になりそうな所を青葉に助けられたな。
今思い返せば色々とあり過ぎたな。
俺は遠い目をしながら思い出を振り返った。
「あっ、足音が聞こえてきた。たぶんあおっちだ!」
「よく分かるな。それで何かするのか?」
「うん、隠れて脅かすの」
ねねは笑いながら
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