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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
Aオルタには近付くな/悪魔を倒す正義の英雄
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強いサーヴァントが加わるとするならば、それほど嬉しいものはないだろう。
報酬上乗せね。三笠の5000万も取り戻せるくらいの金額だといいんだけどな!

で、俺達はこうして武蔵と大和を引き連れ、はぐれサーヴァントの元へと向かっているわけだ。
なのだが

「ね、ねぇ…まーちゃん。」
「?」

おっきーが俺の服の裾を掴んで引っ張る。

「なんだよ。」
「この先…どうしても行くの?」

見てみれば掴んだその手は震えている。
どうしたんだろうか。

「行くって…端末の情報通りならこの先にそのはぐれサーヴァントがいるんだろ?行くっきゃねーだろ。」
「で、でも…やめにしない?」
「は?」

おかしい。
さっきからホントにどうしたこいつ…?

「無理もないわ…感じるもの。」
「ああ、さっきからビリビリと肌にまとわりつく。」
「?」

武蔵と大和はどうやら何か分かるらしい。

「この魔力…確かに一騎のサーヴァントから発せられてるとは思えない。」
「それにただの魔力なんかじゃない。圧倒的な恐怖、畏怖に近いものを感じるんだ。」

え、なにそれ。
じゃあ手の震えが止まらないおっきーは

「怖い…のか?」

俺の問いに彼女は静かに頷く。

「うん。全身に鳥肌立っちゃって、霊基がこれ以上進むなって言ってるような感じがするの…ねぇまーちゃん…これ冗談抜きでヤバいよ…!」

そんなやべーもん調査しに来てんの俺達。
てかこれからそんなのと交渉しに行くの俺…。

「…。」
「まーちゃん?」

裾を掴む手を無理矢理離させ、手を繋ぐ。

「これで少しは怖くねーだろ。辛いかもしんねーけど夢の為だ。我慢しろよ。」
「…うん!そうだよね!2人の夢の為にも頑張らないとね!」

そう、あくまで調査だ。
見て帰ればいい。
交渉はできればと言われたしな。
おっきーの事は心配だが、一通り言われたことはこなさなければ…。
そう思い、俺はおっきーと手を繋いで再び進む。

「…!」

やがて、"それ"は見えてきた。

「あれが…!?」
「間違いない…アイツだ。」

端末の改良型魔力探知機を見てみれば確かにそうだ。
このおびただしい…そして恐怖を感じる魔力は"あいつ"から発せられている。

「あれは…まさか!?」

大和が驚愕する。
黒い甲冑、黒い聖剣。死人のような白い肌
聖杯の泥により汚染され、あるべき姿とは真逆の姿となったそのサーヴァント。

「騎士王…その反転した姿…!!」

アルトリア・オルタ。

それが…魔力反応の正体であった。



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