暁 〜小説投稿サイト〜
『漆黒の宝箱』
『beloved』

[2]次話


懐かしい曲が流れてきた。
ふと遠い日に引き戻された。
あの頃の絶望、酷く泣き叫ぶ声。

あの頃は、あんな小さな世界が全てだった。
あんな無惨な世界だけだと思い込んでた。

何も掬えない、何も得られない、何も護れない。
あの頃の僕達はどれだけ幼かったんだろうね。

時間が流れるなんて当たり前の事が憎かったりもした。

でも今こうして生きてるのは間違いなく奇跡なんだろう。



[2]次話


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