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八条学園騒動記
第五百八十四話 何もない様にその五

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「そうした場所だね」
「おかしいことがおかしい」
「そうなっているね」
「それはね」
 実際にとだ、アロアも答えた。
「ここは」
「だからいいと思うよ」
「そうね、しかし本当に今は」
「舞台も観客席もだね」
「平和ね」
「舞台はチェックしたし」
 問題はないかどうかだ。
「それに観客席もね」
「平和だから」
「いいわね」
「やっぱり世の中平和が一番だね」
「だから連合で戦いの神様っていっても」
 女神の場合もある、アナト等がそうである。
「実際はスポーツとかに勝つことをお願いするわね」
「受験で勝つとかね」
「連合は戦争とは無縁だったから」
 エウロパ戦役が起こるまではだ。
「そうだったしね」
「元々平和な国だし」
 ただし地域によっては治安がどうも、という場所もあった。辺境はお世辞にも治安がいいとは言えなく宇宙船も行き来に苦労していた。
「それだとね」
「平和が一番ってだね」
「そうした考えになるでしょ」
「そうだね、じゃあ」
「このままね」
「平和なままでだね」
「いって欲しいわね」
「そういうことね」
「そう、実際にね」 
 こう言ってだった。
 二人で観客席も見て回ったが実際に危なそうな客はいなかった、そのことに安心しているとふとだった。
 観客席に白い詰襟の者が数人来て見回って去った、それを見てだった。
 アロアはネロにこう言った。
「何で変な人がいないか」
「わかったね」
「ロシュフォール先生頑張ってるのね」
「風紀委員会もね」
「風紀委員会も多いし」
 八条学園は生徒が多いので風紀委員会も幾つもあるのだ。
「皆頑張ってるのね」
「そうだね」
「うちの学園中に警察署もあるし」
 人が多いので警察もあるのだ。
「流石にね」
「悪い人がいてもね」
 それでもというのだ。
「捕まるね」
「そういうことだね」
「納得したわ」
 アロアは笑ってこうも言った。
「今どうして平和か」
「風紀委員会の頑張りだね」
「それもあるから」
「そういうことだね」
「まあね」
「まあ?」
「風紀委員会は警察みたいなものだから」
 学園の中のそうした組織でというのだ。
「別に怖くないしね」
「悪いことしないとね」
「迷惑なことしなかったら」
 それでというのだ。
「もうね」
「怖くないね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「私達は風紀部の人達が来ても」
「特に畏まることもないから」
「気にしなくていいわ」
「むしろパトロールご苦労様だね」
「そうしてもらってね」
 そうなるというのだ。
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