第五百八十四話 何もない様にその一
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何もない様に
文化祭がはじまった、そして二年S1組の面々も喫茶店に劇に入っていった。その時開幕直前の舞台を観てだった。
ネロはアロアにこう言った。
「もう何時でもね」
「開幕出来るわね」
アロアもこう言った。
「これは」
「そうだね、じゃあ」
「あと数分で開幕だし」
「開幕したらね」
「僕達も頑張らないとね」
「是非ね」
「今のところ」
ここでだ、ネロは。
観客席の方も観た、そこには多くの客がもう来ていたが。
その彼等についてアロアに話した。
「危なそうな人はね」
「いないみたいね」
アロアも客達を見て述べた。
「幸い」
「そうだね」
「そうしたお客さんはね」
「どうしてもね」
「一人でもいたら」
僅か一人でもというのだ。
「それだけでね」
「揉めごと起こしたら」
「舞台はブチ壊しになって」
「お客さん達も迷惑するね」
「だからだね」
「そうしたお客さんはね」
それこそというのだ。
「最初からよ」
「いないことだね」
「ええ、それが最善よ」
「そうだね」
「そしていたら」
その場合はというと。
「警戒しておいて」
「マークだね」
「そうしておいて」
「何かしたら」
「もうすぐに取り押さえて」
その様にして、というのだ。
「つまみ出す」
「それが一番だね」
「暴れたり騒ぎそうだったら」
その兆候が見られたらというのだ。
「その時はね」
「もうだね」
「すぐにその人のところに行って」
「取り押さえて」
「つまみ出すのよ」
「それがいいね」
「一人のクレーマーより百人の普通のお客さん」
連合でよく言われている言葉だ、百人の心ある客達こそ大事にしなくてはいけないということである。
「そうでしょ」
「その通りだね」
「一人の変なお客さんが迷惑かけそうなら」
「百人のお客さんの為にもね」
「すぐに何とかしないとね」
「まさにそうだね」
「だからね」
それでというのだ。
「私達はね」
「観客席のマークだね」
「それをしていきましょう」
「それじゃあね」
「そういうことでね、けれど」
「けれど?」
「いや、おかしな人がいなさそうで」
観客席にとだ、アロアは話した。
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