72 武装の能力(ちから)
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んだ・・・」
「奏子ちゃん、その子達が君が呼んだ子かい?」
「うん、笹山かず子ちゃんと藤木茂君よ。かず子ちゃんは近所の子で、藤木君は来たいって言ってた子なの」
「そうか・・・。かず子ちゃんか、可愛い子だね」
「え・・・」
笹山は照れた。その一方で、三河口は藤木の方を見た。
「藤木君・・・、どうやら君はかず子ちゃんに惚れてんのかな?」
「え・・・!?」
藤木は急に顔を赤くして恥ずかしがった。
「それで来たかったんじゃないのかい?」
「あ、いや、そんな事・・・」
藤木は誤魔化した。どうして本当の事を素直に言えないのだろうかとかよ子は少し呆れるのだった。
「文化祭は楽しんでるかね?」
「あ、はい・・・」
「いいや、そうでもなさそうですよ。さっきまでゲームやってたんですけど、笹山にいいとこ見せられなくて・・・」
「それで寂しそうにしてましたし・・・」
「大野君、杉山君・・・」
藤木は恥ずかしなった。
「それじゃあ、こうしようか。二手に分かれよう。奏子ちゃん、かず子ちゃんに藤木君と一緒に回ってくれるかな?俺達は残りのメンバーで周るって事で」
「え?うん、いいわよ」
こうして二手に別れる事になった。奏子は笹山と藤木、そして笹山の両親と共に周り、かよ子達と別れた。
「お兄ちゃん、これでいいの?」
かよ子は確認する。
「ああ、あの藤木茂って子が笹山かず子って子が好きそうだって事が大野君と杉山君の発言から読み取れたからね、俺の友達に付き添わせておけば大丈夫かなって思ったんだよ。藤木君にとって良い事になればいいんだが」
「じゃあ、俺達も周るか」
かよ子達も三河口や大野、杉山達と再び文化祭を楽しみ始めた。
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