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レーヴァティン
第百七十五話 冬が終わりその二

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「実にだ」
「充実されて」
「それで、ですね」
「政に励まれていますね」
「そうなのですね」
「この通りな、それでだが」
 英雄はさらに言った。
「兵はも動かしているな」
「北陸との境に」
「そちらに向けてですね」
「動かしているかですね」
「そのことですね」
「そうだ、どうなのだ」
 このことはというのだ。
「一体」
「それはです」
「既に動いています」
「兵糧や武具も含めて」
「全て」
「ならだ」
 それならというのだ。
「冬が終わりな」
「雪が溶ければ」
「その時にですな」
「攻めますな」
「そうしますな」
「そしてだ」 
 英雄はさらに話した。
「北陸で既に幕府に加わった国人達には周りにだ」
「誘いをかけさせますか」
「幕府に従う様に」
「その様にしますか」
「降る者は多いに限るな」
 戦をせずに幕府に入る者が多ければそれだけというのだ。
「だからな」
「こちらから使者を送ると共に」
「それと共にですか」
「国人達にもさせる」
「そうしますか」
「そして少しでも多く国人達を組み入れていく」
 戦をする前にというのだ。
「そして降った者はな」
「領土を安堵する」
「そうしますな」
「そのまま大名なり旗本として幕臣にする」
「そうしますな」
「その様にしてだ」
 実際にというのだ。
「どんどん組み入れていく」
「春までにですな」
「少しでも多くですな」
「その様にして」
「そして春になれば」
「幕府の軍勢と呼応してな」
 出陣する彼等と、というのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですな」
「出陣してもらう」
「彼等も」
「そうしてもらってな」
 そしてというのだ。
「戦ってもらう」
「わかりました、では」
「その様に命も出しますな」
「そのうえで北陸を一気にですな」
「幕府の領地にしますな」
「そうする」
 こう言って英雄は実際に北陸の国人幕府に降った彼等に自分達の周りの者達に幕府に降る様に使者を送ることをさせた、すると。
 降る者達はさらに増えていった、それでだった。
「もう北陸のな」
「半分程がですな」
「幕府に降りましたな」
「そうなりましたな」
「上々だ」
 降った者達の数そして領地の広さはというのだ。
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