暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第六十話 朝早くからその二十六

[8]前話 [2]次話
「私でよかったらね」
「じゃあそうさせてもらいますね」
「意外だけれどね」
「僕が女の子とお話することが苦手なことが」
「信じられないけれど」
 それでもです。
「阿波野君がそうならね」
「何でも何時でもいいんですね」
「私いやらしいお話や下品なお話は苦手だけれど」
 そうしたお話はどうもです。
「それでもね」
「はい、じゃあお話させてもらいます」
「阿波野君下品なお話とかしないけれど」
 あといやらしいお話もです、阿波野君は私にそうしたお話をしたことは一度もありません。
「それでもね」
「そうさせてもらいます」
「ええ、今もね」
「今この時点でもですか」
「何でもお話してね」
「そう言われますと」
 阿波野君は謙虚な態度になって私に言ってきました。
「かえってです」
「言いにくいの?」
「僕的には」
「そうなの、けれどね」
「何でもですか」
「お話していいからね」
 私相手ならと阿波野君にまた言いました。
「いいわね」
「そこまで言ってくれるなら」
「そういうことでね。ただね」
「ただ、ですか」
「図々しいのはちょっと、よ」
 阿波野君の普段の私への態度から言いました。
「私としてはね」
「駄目ですよね」
「そう、けれどそれでもよ」
「お話はしてくれますか」
「私でよかったらね」
「僕は高二になってからもですね」
「勿論よ、私大学か詰所にいるから」
 阿波野君に居場所もお話しました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ