第20話 ヴァルハラ星域会戦
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ラインハルトに渡さずに引き抜くのが目的であった。
また、ラインハルト軍に降り注いだ災厄はこれだけでは無かった。
「後方の空間に歪みが発生……質量異常! 天体規模です」
何かがワープアウトしてくる。
「なっ、あれは……」
絶句するラインハルト。
ワープしてきたのは、要塞だった。
「あれは……建造中と報告のあったハプスブルク要塞ですな」
そう、それはハプスブルク領で建造されていたハプスブルク要塞そのものである。
直径60キロ、収容艦艇20000隻はイゼルローン要塞に勝るとも劣らない。
要塞司令官のアフドレアス・ゴシェット中将は、直ちに攻撃命令を下した。
「よし、敵を攻撃する。スターライトブレイカー発射用意!」
主砲にエネルギーが溜められていく。
「照準、敵ローエングラム艦隊」
「照準、ローエングラム艦隊」
「スターライトブレイカー、撃てぇー!」
要塞砲スターライトブレイカーから放たれたピンク色の光が、ラインハルト艦隊の中枢を直撃する。
『姉…上……』
旗艦であるブリュンヒルトを含む数千隻の艦が、一瞬にして消え去った。
* * *
<アドルフ>
「敵旗艦ブリュンヒルト……消滅」
オペレーターが茫然とながら、報告する。
「ハ、ハハハハハハハハハハハハハハ……グェホ…ゲホッ…ゲホ」
や、やべ……笑い過ぎた。
せっかくラインハルトを殺ったのに、笑死なんて洒落にならん。
それにしても、呆気ないな〜。
ビッテンのときに比べてめっちゃ呆気ない。
ホントこれでいいの?
って感じだ。
まあ、俺としては楽なほうが良いが。
「敵艦隊に降伏勧告を出せ。これ以上の戦いは無意味だ」
降伏勧告を送ると、ラインハルト軍の各艦隊は抵抗を止め、その場に停止する。
戦いは終わった。
ビッテンが死に、キルヒアイスが死に、ラインハルトとオーベルシュタインが死んだ。
残りの提督たちは俺が有効活用してやろう。
ま、そんなわけでとりあえずは……眠い。
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