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銀河転生伝説
第20話 ヴァルハラ星域会戦
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「先年、叛徒共が不届きにも帝国領内へ侵攻してきたとき、ローエングラム元帥は辺境星域の食料物資を引き揚げ、焦土作戦を行った。あの作戦で多くの臣民が飢餓に見舞われ死んでいった。確かに、作戦を認め実行した我々もローエングラム候の共犯と言えよう。だが、叛徒共を撃退した後、辺境星域への何のアフターケアも無いのはどういうことだろうか? 彼が真に平民のことを考えているなら、何故彼は食料を、医療物資を送らない? …………答えは簡単だ、彼にとってそんなことはどうでもよかった。平民とは自分が政権を取るための道具でしかない。そういうことだ」

貴族支配の終焉を感じていた民衆には衝撃の大きい話である。
だが、世の中それほど奇麗で都合良くはない。

「我々は、以前から彼を危険視してきた。これを聞いて貰えば、その理由が分かるだろう」

流されるラインハルト、キルヒアイス、オーベルシュタインの言葉。

それらは、すべて不敬罪に問われてもよい内容であり、帝位簒奪の意思を示すものだった。

「これが奴等の本性。……なるほど、今までは全て奴等の思惑通りに事が運んできた。しかし、これからは違う! 我々は彼による反逆を許さない。私ことハプスブルク大公アドルフはローエングラム侯ラインハルト、ジークフリード・キルヒアイス、パウル・フォン・オーベルシュタインの3名を断罪し、帝国に秩序と繁栄を取り戻す所存である! 手始めに、彼らの爵位及び軍における階級を剥奪することをここに宣言する」

何か話が肥大化しており色々と滅茶苦茶なような気もするが、大貴族でありながら領民からの支持も高いハプスブルク大公がラインハルトの敵に回ったことを明確にしたのは帝国全土に衝撃を与え、大きな波紋を呼んだ。

そして、先の一件の事もあり、ラインハルトの支持率は急速に低下しいった。


<アドルフ>

ラインハルトの支持率急落中www
あいつらテラ涙目w

後は、向こうから殺られにノコノコやってきたのを返り撃ちにするだけだ。

えっ?
決戦を挑まずガイエスブルク要塞に籠城?
出来るわけがない。

先程の演説で、民衆やラインハルト軍の兵たちの間には不信感が広がっている。
これは、此方側に有利な要素はあってもラインハルトとっては不利な要素しか無く、時間と共にそれは決定的になっていく。

ならば、不安が完全に表面化する前に短期決戦を挑んで俺たちを破る。
それしかないだろう。
ビッテンとかそういうの得意そうだし。
ラインハルトも戦うの大好きだろ?

そもそも、グリューネワルト伯爵夫人――アンネローゼはこちらの手の中なのだ。
あのシスコンは死んでも引けんだろう。

それに、万一ガイエスブルクに籠られたところで何の問題も無い。
ガイエスブルクには原作でヤンが
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