暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園騒動記
第五百八十三話 文化祭スタートその十

[8]前話 [2]次話
「そうなっています」
「それが現実ね」
「さもないと」
「何かあったら」
「オーストリア皇后の様に」
 美貌で知られたエリザベートの様にというのだ。
「なってはです」
「遅いからね」
「取り返しがつかないので」
 だからだというのだ。
「市場でお買いものもです」
「出来ないわね」
「ですから物価もです」
「知らないのね」
「そうなるのです」
「成程ね」
「とかく世の中はです」
 ラメダスはさらに話した。
「色々な人がいます」
「そうした意味でも」
「はい」
 まさにというのだ。
「それが現実なので」
「嫌な現実ね」
「ですが現実です」 
 このことは変わらないというのだ。
「ですから」
「セーラもなのね」
「気をつけている次第です」
「魔法や超能力を使えても?」
 それで身を守れてもというのだ。
「駄目なのね」
「そうしたものはです」
 魔法や超能力はというのだ。
「まずです」
「ああ、使わないね」
「それに越したことはないですね」
「それはね」
 ウェンディも頷いた。
「何といっても」
「ですから」
「そういうことね」
「はい」
 まさにという返事だった。
「ことはです」
「最初から起きないことね」
「それが最善です」
「そういうことね」
「そうです、この文化祭でも」
「トラブルなしね」
「それがです」
 ラメダスはウェンディに話した。
「最善ですね」
「何もなしが最高ね」
「何もない様に努力しつつ」
「そして何もない」
「何かあった時の備えもしておきますが」
 それでもというのだ。
「まさにですね」
「そうね、本当に何もないなら」
「それが最善ですね」
「本当にそうね、じゃあね」
 まさにと言ってだ、そしてだった。
 ウェンディはまた紅茶を飲んでから言った。
「いよいよはじまったし」
「それならですすね」
「最後の最後、文化祭が終わるまで」
「その時まで、ですね」
「何もない様にね」
「努力していくことですね」
「そうしていきましょう」
 笑顔で言った、そうしてだった。
 二年S1組の面々は文化祭に本格的に入った、そのうえで何もない様にそして何か起こった時の備えに努力することにしたのだった。


文化祭スタート   完


                 2020・8・9
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ