第一幕その一
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新オズのオジョ
第一幕 オズの国の人達
この日も神宝達五人はオズの国に遊びに来ています、今はエメラルドの都にあるヘンリーおじさんとエマおばさんのお家にドロシーと一緒にいます。
今は皆はおやつを食べています、そこでドロシーはこんなことを言いました。
「おじさんとおばさんもオズの国に来てね」
「そうして幸せに暮らしてくれているからね」
トトがドロシーの足元から応えます。
「凄くいいね」
「ええ、カンサスだとずっと生活が苦しくて」
「おじさんもおばさんも大変だったからね」
「そのことを思うと」
「今は本当にいいわ」
「全くだね」
二人でこうお話します、そしてです。
ドロシーはおやつの桃饅頭を手に取りました、他には月餅そしてマンゴープリンがあって皆で食べています。
そしてです、ドロシーはこうも言いました。
「中国の食べものや飲みものもなかったし、昔は」
「わし等がカンサスにいた頃にはもう中国から人が来ていたがね」
「私達は会わなかったわね」
そのおじさんとおばさんが言ってきました。
「アメリカには来ていても」
「それでもだったな」
「私達のいる大平原には来ていなくて」
「会うこともなかったよ」
「カンサスでは人に会うこと自体が少なかったわね」
ドロシーもその時のことを思い出しました。
「そういえば」
「うん、だからね」
「中国からの人にも会わなかったわ」
「そうね、そしてよね」
「こうしたものもだよ」
「食べたことがなかったわ」
「あの、ドロシーさんがアメリカにおられた二十世紀のはじめには」
神宝が言ってきました。
「もう中国からです」
「人が来ていたわね」
「今お話した通りに」
「そうよね」
「それでニューヨークやサンフランシスコに住んでいましたね」
「シカゴにもよね」
ドロシーはここでシカゴ生まれのジョージをちらりと見ました。
「そうだったわね」
「それで中華街も作っていましたね」
「そうよ、ただね」
「ただ?」
「私はカンサスにいた頃は会っていなくて」
その中国系の人達にというのです。
「それで中華街もね」
「見たことがなかったですか」
「オズの国に住む様になっても」
それからもというのです。
「少しの間中国系のオズの国の人も中華街もなかったのよ」
「そうなんですね」
「ええ、アフリカ系やヒスパニックや日系の人達もだけれど」
それだけでなくというのです。
「中国系の人達もね」
「そして中華街もですね」
「そしてね」
ドロシーは神宝にさらにお話しました。
「今じゃオズの国にもそうした色々な人達がいて」
「一緒に暮らしていて」
「そして中華街もあるわ」
こ
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