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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第十二幕その七

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「どうしてもね」
「心配だったのね」
「そう、けれど皆のお話を聞いていたら」
「ええ、快適よ」
「だったらね」 
 先生はにこりと笑って答えました。
「僕も安心だよ、あと皆のことは何かあったら」
「その時はだね」
 また雄のビワコオオナマズが言ってきました。
「僕達のところに来て」
「お話を聞かせてもらうよ」
「身体の調子が悪くなったら」
「その時はね」
 まさにというのです。
「安心していいよ」
「そうだね」
「君達に何かあったら」
「僕達に」
「うん、水族館や動物園の皆に何かあったら」
 その時はというのです。
「虫達が知って」
「そしてだね」
「僕に教えてくれるから」
「先生は虫達の言葉もわかるね」
「そう、だからね」 
「僕達に何かあったら」
「その時は任せてね」
 こう言うのでした。
「いいね」
「うん、じゃあね」
「何かあったら任せてね」
「宜しくね」
 雄のビワコオオナマズは明るい声で応えました、そしてです。
 先生は琵琶湖の生きもの達とさらにお話をしてです、そうして皆で何かとさらにお話をしてでした。
 そうして水族館を後にしました、そして研究室に戻ると紅茶を飲んでほっとした笑顔で言いました。
「よかったよ、皆快適みたいで」
「そうだよね」
「皆明るくてね」
「元気でね」
「それでよかったね」
「本当に」
「うん、これからも何かあったら」
 その時はというのです。
「僕は彼等のところに行くよ」
「そうしてだね」
「そのうえでだね」
「皆を助ける」
「そうするね」
「僕は獣医でもあるから」
 人のお医者さんであるだけでなくです。
「だからね」
「そうだよね」
「それじゃあね」
「先生は皆を観ることも出来るから」
「それならね」
「その時は皆を助けるよ」
 これが先生の返事でした。
「是非ね」
「それが先生だよ」
「まさにね」
 オシツオサレツは先生のお話を聞いて頷いて言いました。
「僕達も助けてくれる」
「誰にもそうしてくれることがね」
「そうした先生だから」
 だからだとです、今言ったのは老馬でした。
「僕達も大好きなんだよ」
「これからも皆をお願いするわ」
 ポリネシアも言ってきました。
「宜しくね」
「先生が僕達の言葉をわかってくれてどれだけ嬉しいか」
 しみじみとです、トートーは言いました。
「わからないよ」
「そして先生がこうした人で」
 ホワイティは先生自身にお話しました。
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