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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第2話 星の海への船出
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平に保たれたその時、古代は改めて窓の外に見える光景を見つめる。
 かつて青い海で覆われていた地表に突然生じた裂け目から、青みがかった黒と表現すべき色をした甲板に、今の地球艦では全く見られない、砲身付きの三連装砲塔3基が浮かび上がり、それら全てから錆びた鉄が剥がれ落ちる。

「これが、あの赤錆びた沈没戦艦…」

「…そうだ、これが地球の最後の希望を抱きし船、宇宙戦艦「大和」だ」

 沖田の言葉に、多くが息を呑み、今自分達が乗っている艦の名を改めて知る。
 過去の第二次ネウロイ大戦と地球で最初にして最後の世界大戦にて多大な武勲を上げ、21世紀に記念艦としてその場にあった扶桑海軍最大最強の大和型戦艦、その1番艦。ガミラスとの戦争にて遊星爆弾の着弾によって海が枯れ果てる危険性を目の当たりにした国連宇宙軍によって他の姉妹艦とともに解体され、地下都市や戦時急造艦の資材となった艦がこの場に蘇った事に、多くの乗組員の心が揺さぶられる。

「全艦、発進準備完了しました!」

「うむ…抜錨!「大和」発進!」

 沖田の命令一過、伝説の戦艦の名と姿を受け継ぐ宇宙戦艦「大和」は、各所に繋がれていたケーブルを切り離し、艦首より伸ばしていた錨を巻き上げながら上昇を開始する。
 遅れて別の地点の地表が左右に分かれて開き、純白の三角形の船体を持つ大型宇宙船が姿を現す。水上艦の面影を持つ「大和」に対して支援艦「天城」は航空機に近いフォルムを持ち、こちらも艦尾の7基備えたロケットノズルから炎を吐き出しながら上昇に転じる。

「古代、ここで敵弾道弾を迎撃する。主砲、発射準備」

「はっ!主砲、射撃準備!」

 古代の命を受け、南部は主砲塔内にいる乗員とともに主砲管制を開始する。
 先のガミラス空母迎撃時に右側に旋回していた2番砲塔以外の上部2基、船体下部に装備してある1基の三連装砲塔が右側に指向し、「大和」は船体を左側に傾けながら主砲身の角度を調整する。

「1番から3番、仰角10度。4番、俯角5度。主砲、集中射撃モードに切り替え。自動追尾装置、定点固定」

「弾道弾、着弾まであと20秒!」

「エネルギー伝導、完了。主砲全門、発射準備完了!」

 射撃シークエンスが整い、各所からの報告を聞いた沖田は有賀に目配せする。そして有賀は古代に向けて怒鳴った。

「よし…撃ちー方、始め!」

「撃てぇ!」

 命令一過、4基12門の99式50口径46センチ三連装砲より、青白い閃光が迸る。
 「大和」の主武装である99式50口径46センチ三連装砲は、これまで地球艦隊が主武装としていた高圧増幅光線砲ではなく、ガミラスのよりも遥かに強力な陽電子衝撃光線砲(ショックカノン)を採用している。
 陽電子光線砲自体はすでに艦首に固定装備され
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