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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第2話 星の海への船出
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ていた徳川が声を上げる。
「提督、エネルギー供給量が急激に増えました。間もなく42番コンバーターの1段目スイッチが入ります」
「間に合ったか…」
徳川の報告に、有賀がそう呟いて安堵の様子を見せると、真田が一同に説明し始めた。
「通常、三相三線の交流で送電されている超電導ケーブルを、直流送電にする事でその三倍を損失無く送る事が出来るんだ。そして宮藤重工の協力のもとに敷かれた予備ルートと私の構築したアルゴリズムを使えば、途中断線があろうとも、何処かここへ必ず届くルートが1本でもあれば、網の目を通り、必ずここへ届くスマートグリッドを構築できる。だが全人類が血の一滴にも等しいこのエネルギーを、国を超え、相手を信じ、委ね合う人類の意志があって初めて、私の算式は意味を成したと言える。つまりは世界そのものの我らに対する希望をも表しているという事だ」
真田がそう説明した直後、森が続けて報告を上げる。
「提督、月軌道に地球艦隊が展開!敵弾道弾に向けて攻撃を開始しました!」
メインスクリーンパネルに、光学望遠鏡で補足した地球艦隊が映り、沖田達はその艦隊を指揮しているのが誰なのか察する。
「霧島」を始めとする12隻の冥王星会戦で生き残った艦艇は、一斉に高圧増幅光線砲を撃ち、同時に大量の艦対空ミサイルを発射。地球のどの艦船よりも余りに巨大な弾道ミサイルの一点にレーザー光線とミサイルをぶつける。
その衝撃か、ミサイルは軌道を狂わせ、着弾地点からずれていく。しかし尾部に大量に装備されているロケットノズルの推力を調整して軌道を修正し、逆に弾道弾全体から発するプラズマの衝撃波で地球艦隊を蹴散らした。
「地球艦隊、離脱始めました!ですが攻撃により着弾時間は1分50秒遅れました!」
「…そうか。徳川機関長、エンジンはどうか?」
「エネルギー充填率104パーセント、釜に火を入れられます」
「よし、機関始動。エンジン回せ」
有賀からの指示に従い、徳川は機関席のコンソールにある幾つかのスイッチを入れていく。同時にインカムで機関室に報告を送る。
「機関始動、プラグ点火」
『プラグ点火、波動エネルギーの物理エネルギー変換を確認』
『フライホイール接続、室圧120で安定』
「波動エンジン、回転数良好。いけます!」
ジョイスティックタイプの操縦桿を握っていた島からも報告が上がった直後、今度は別の場所から通信が入る。
『こちら支援艦「天城」、艦長の杉田。本艦もエンジン始動完了。間もなく抜錨します』
「よし、船体起こせ。偽装解除。「天城」と同時に浮上を開始する」
直後、船体が大きく揺れ始め、前方の窓に張り付いていた赤茶けた鉄が剥がれ落ちていく。そして右側に傾いていた船体が水
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