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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第2話 星の海への船出
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徴的な女性が浮かび上がってくる。恐らく彼女がスターシャだろう。

『イスカンダルは地球を離れること16万8千光年、貴方がたがマゼラン銀河と呼ぶ銀河系内恒星系サレザーの第4番惑星です。私は、貴方がたが未知の苦難を克服し、ここへ来ることを信じています。私は、イスカンダルのスターシャ…』

 映像はそこで終わり、一同に困惑の表情が浮かぶ。しかし沖田はそれを払拭するかの様に口を開く。

『―1年前、地球は、メッセージにあった様に、イスカンダル星からの技術供与を受けて現在、恒星間航行用の新型エンジンを搭載した宇宙船を完成させている。諸君らの使命はこのイスカンダルへの往復の旅だ。諸君も理解している様に、往復33万6千光年の旅は、未だ地球人類の経験した事の無い、深宇宙への遠大な航海だ。それを人類の生存が許された1年の期間内で行う、危険で苦しい旅になろう。よってこの命令は強制ではない。出航は明後日の0600、坊ノ岬を抜錨する。遅れた者は残留希望者と見なす。以上だ』

 沖田はそこで説明を終え、騒めきが戻ろうとする中、今度は森が口を開く。

『集合等詳細の通達の前に、各部門の責任者を読み上げます。イスカンダル遠征任務部隊総司令官、沖田十三。任務部隊第1群司令、有賀幸樹。同技術科、真田志郎。機関科、徳川彦左衛門。航海科、島大介。戦術科、古代進…』

 彼女によって読み上げられた各部門責任者の名前に、古代と森は思わず互いを見返す。加藤と眼鏡の士官は予想外の上官に困惑気な表情を浮かべ、碇はその様子に静かに笑みを浮かべていた。

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極東管区扶桑ブロック 鎌倉地下

 国連が地球の統一政府として大成する前、かつて扶桑皇国と呼ばれていた国の地下にある、一つのアパート。そこでは1人の女性が土方や藤堂を話し合っていた。

『…では、貴女も行かれるのですか?如何に戦場に慣れているとはいえ、何も貴女が自ら向かわれなくても…』

「…甘いわよ、竜ちゃん。これから自分達が対峙する事になるのはガミラス軍だけじゃない。恐らく私達の知らない新兵器や新たなネウロイ、そしてまだ私達の認識していない敵対勢力が現れる可能性もある。何よりこの任務は、時間が一番の敵となるわ。地球人類の誰しもが私みたいに頑丈じゃないから…」

 女性から竜ちゃんと呼ばれた土方は、普段から渋いと評される顔をさらに険しくし、藤堂は肩を竦める。この扶桑皇国にて土方と藤堂でさえも逆らう事の出来ない存在は、彼女以外では今や国家としての象徴程度の存在でしかない皇族以外いない。その皇族でさえも、ある理由から彼女に対しては易々と苦言を呈する事が出来ず、今の扶桑を影から支える存在と言っても過言ではなかった。

『…分かりました。では報告を。先程天体観測と冥王
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