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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第2話 星の海への船出
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一同の準備が整った事を確認した沖田は、静かに口を開いた。
『今回、この場に集まってきた諸君は地球脱出計画、イズモ計画の選抜メンバーとして、これまで特殊任務の訓練を課してきた者達だ。その君達に、ここで正式に任務を伝える』
イズモ計画とは、扶桑神話において大国主命が出雲の地に降り立った事になぞらえ、太陽系から別の惑星系へ脱出・移住するという計画である。しかし火星のテラフォーミングである程度の実績はあるとはいえ、元々宇宙船技術でガミラスに対して劣っている地球の現状で、生き残った者全てを脱出させ、なおかつ敵の攻撃と長期間の航行にも耐えうる性能を持つ宇宙船を複数隻建造する技術も資源も無いのが現実であり、これが成功する確率は低く見られていた。
ここまでは彼らも予想していた言葉である。しかし沖田が続けて言った言葉は衝撃的なものだった。
『だがこれは、周知の地球脱出移民を目的とした計画ではない。イズモ計画は1年前に新たなる『ヤマト計画』へと発展・吸収された』
沖田の言葉に、その場が騒めき立つ。沖田は予想通りといった様子で言葉を続ける。
『次の映像を見てもらいたい。先日のメ号作戦にて回収された、通信カプセルに納められていたメッセージだ』
沖田の言葉に、古代と島は一瞬顔を見合わせる。火星にて回収したあのカプセルが脳裏にちらついたその時、その場が一瞬暗闇に包まれたかと思いきや、満点の星空がその場を埋め尽くし始める。直後、何処からともなく女性の声が聞こえてきた。
『―私は、イスカンダルのスターシャ。貴方がたの星、地球は今まさにガミラスの手で、滅亡の淵に立たされています』
スターシャと名乗る女性の言葉とともに、古代達にとって見覚えのある星々が浮かび出してくる。天の川銀河が映されたと思えば、今度はマゼラン銀河が浮かび上がり、そしてその間を、1隻の金色の宇宙船が駆け抜けていく。
『私はそれを憂い、1年前、妹のユリーシャに次元波動エンジンの設計図を託して、使者として地球へ送り出しました』
宇宙船が天の川銀河へ向かって行く中、その一角が急速にズームアップされ、地球の姿がその場に投影される。スターシャの言葉は続く。
『貴方がたがそれを理解し、エンジンを完成させていたならば、イスカンダルへ来るのです。私達の星には惑星を再生する事の出来るシステムがあります。残念ながら、私がこれを地球に届ける事はもう叶いません。このメッセージをご覧になっている事は、波動機関最後のユニットを、私のもう1人の妹、サーシャがお届けしたという事ですね』
映像が切り替わり、今度はマゼラン銀河の一角がズームされる。そして古代達の目に、一つの青い海に包まれた星が浮かび上がってくる。
同時にその星をバックに、1人の金色の髪と水色のドレスが特
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