暁 〜小説投稿サイト〜
宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第2話 星の海への船出
[2/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
た国々は扶桑皇国以上の国力を有していたが、それ故に以前からガミラス軍にマークされ、艦艇は優先的に狙われて沈められ、遊星爆弾の着弾位置もリベリオン大陸やユーラシア大陸、ブリタニア構成国に優先的に落ちる様に調整されていた。そのため1国当たりの人口で一番数が多いのは扶桑という状態になっており、このまま遊星爆弾が降り続けば、扶桑人が地球全体の人口の3分の1を占める事となるという試算が組まれていた。
「そうですか。実施の期日ですが、3日後には抜錨します。それまでどうか辛坊を…」
『それを聞いて安心しました。本計画の成功をお祈り申し上げます』
映像が切れ、予想以上の惨事に一同に沈痛の表情が浮かぶ。すると技術科所属の士官である真田志郎少佐が彼らに話しかけてきた。
「提督、カプセルの解読が完了しました。メッセージ部分をご覧になりますか?」
「頼む」
沖田は真田に向けてそう言い、小さなドーム内に収容されているカプセルの方へ向かって行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
地下都市 国連宇宙軍極東管区総司令部 病院区画
「随分と無茶をやった様じゃのう。随分と良い顔になって帰ってきおって」
佐渡が笑い声をあげるなか、頬にガーゼを貼っている古代と島はもの言いたげな様子で椅子に座る。その傍では加藤が衛生士の原田真琴に右手に包帯を巻いてもらっていた。
「駄目ですよ、手は人を殴るためにあるものじゃないんですから」
「じゃあ、何?」
「え〜と、御茶碗とお箸を持つとか?」
原田がそう言ってまぶしいばかりの笑顔を浮かべる中、碇が古代達に声をかける。
「しかし、放射線も問題ない程度だし、治癒魔法も使わなくて問題ない範囲でしょう。それと古代に島、召集がかかっているわよ。というよりも、この部屋にいる全員が、みたいだけどね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
国連宇宙軍極東管区司令部 中央広場
古代達は召集命令に従い、司令部の中央広場に来ていた。すでにその場には2000人以上もの人員が集まり、これより行われる発表に耳を傾けようとしていた。その中にはどう見てもこの極東管区を出身とする扶桑人ではない、ヨーロッパ系の兵員も多数見受けられた。
「イズモ計画の発動発表かなぁ?」
「という事は、ついに脱出船が完成したという事か」
「でも、地球を捨てる事になるなんて」
その場に集まった面々が思い思いの言葉を口にする中、島が古代の肩を叩く。
「おい、沖田提督が来たぞ」
島の言葉を聞き、古代は檀上の方に目を移す。周囲の兵員も揃って視線を移し、背筋を正す。そして沖田以下数人の将兵が敬礼をしてきたのに合わせて、古代達も揃って敬礼を返す。
そして
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ