暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga16束の間のひと時〜?ixed feelings〜
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、居心地がちょっと悪くなってきた。はやては「あとでもしてくれるん? それは嬉しいお誘いやな♪」と満面の笑みを浮かべて頭を上げた。

「はやてばっかりずるい。アイリも撫でてほしい!」

「リインもです! ルシル君、リインも久しぶりに撫でてください!」

「わ、判った。判ったからあとでな」

シグナム達が待っているというレストランへ向かう中、俺は前を歩くアイリとリインの頭を撫でていた。ちなみにリインの発案で、これなら移動中でも撫でられるですよ、とのことで、歩きながら頭を撫で続けることに。まぁそれはいいんだが、時折ふたりが「ふぁ」とか「はふぅ」とか、妙に色っぽい声を漏らす。

(俺、事情を知らない人からセクハラとかで通報されないかな・・・?)

リインはまだ子どもだが、アイリは俺やはやてより身長が高く、はやてよりスタイルが良い。あの子に変な声を出させているのだから、通報されるのも仕方ないかもしれない。そんなわけで「はい、おしまい」と早々に切り上げる。

「「ええー」」

「不満は受け付けんぞ。これ以上続けたら俺はきっと捕まる」

「はーい!」「はーいです〜!」

アイリとリインが笑い合い、リインが「アインス、行きますよ!」とアインスの手を取って引っ張った。アインスは「なに? あ、こら、リイン!」と困惑したが、少し無言が続いた後、「主はやて。お先に行っていますので、ルシルとゆっくりと」とはやてに小さく頭を下げた。

「別に気を遣わへんでもええのに」

「はやてちゃんとルシル君、なかなか2人きりになれてなかったですから。ルシル君。はやてちゃんをお願いです!」

リインからの真剣なお願いに「ああ。判ったよ」と頷き返して、はやての右手を握った。それでリインは満足そうに笑みを浮かべ、アイリとアインスを連れて駆け出した。それを見送った俺とはやては顔を見合わせ、「家族に恵まれたな」と笑い合った。

「じゃあルシル君。エスコートよろしくな♪」

「お任せを」

はやてに店の名前を聞き、キュッと俺の手を握り返してくれたはやてと一緒に歩き出した。会話はないけど、その時間が心地よかった。だから少し迷ったが、「なぁ、はやて」と俺は話を切り出した。

「ん?」

「はやてだけじゃなく、シャルやトリシュもそうだが、俺が居なくなった後は新しい恋を――」

「せえへんよ? 私はもちろん、シャルちゃんもトリシュも、きっと・・・。ルシル君以外と恋をするなんてもう考えられへん。もし結ばれへんくても、もう私に家族がおる。そこに今更別の人を入れるつもりはあらへん。・・・って、前にも似たような話したで? はっ。ルシル君、もしかしてボケ――」

「てない。俺もさ、ガーデンベルグと会って思い知ったんだと思う。はやて達との別れが本当に
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