暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga16束の間のひと時〜?ixed feelings〜
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仕事を邪魔するわけにはいかないだろう。残念そうに「ちぇー」と口をすぼめるアイリに、「自分のことを疎かにしないように」と苦笑いしながらアイリの頭を撫でた。

「でもまぁ、戦闘続きじゃないのは助かるけど、全くないのも考え物よね」

「だな。・・・最後に戦闘行動を行ったのは、第101無人世界リーグだったか」

「しかもT.C.じゃなくて、現場の防衛機構ね。T.C.と戦ったのって、半年前の第1無人世界ファーストで最後だよ」

「・・・もう半年か。グングニルどころか、すずかに修理してもらったエヴェストルムも埃を被りそうだ」

ガーデンベルグとの再会を果たしてから半年、正確には8ヵ月と少し。あれ以来、“T.C.”とは一切遭遇していない。ファースト以降の数ある無人世界にも回収任務で訪れたが、回収目標が安置されていた遺跡や廃施設の生きていた防衛機構と戯れただけだ。

「ルミナ達も、体がなまるのが嫌だからって毎日トレーニングルームで模擬戦してるしね〜」

「君も後で参加するんだろ?」

「うん。ちょこっと体重が増えてきてさ。やっぱ動かないとダメだね〜。ルシルは?」

「俺は遠慮しておくよ。太ってないからな♪」

「わ、わたしだって太ってないよ! 体重が増えただけでお腹周りのお肉は増えてないし、スタイルだって変わってないし!」

「誰も君が太ったなんて言ってないだろ」

ジャケットを脱いでブラウスまで捲し上げ、引き締まった白い肌の腹を見せつけてきたシャルは、「触ってみてよ!」と言ってきた。だから俺は「見れば判るからしまえ」とブラウスを下ろそうとするんだが、「や! ちゃんと確かめて!」と俺の右手を掴んできて、自分の腹に当てさせた。

「ほ、ほら! 太ってないでしょ!?」

「あ、ああ、普通に柔らかいが、このくらいの肉がないと逆に不健康だからな。うん、太っていないぞ」

ほんのりプニプニしているシャルの腹肉。摘まめる肉も無かったら病気を疑うが、シャルのプニさは健康体そのもの。俺がそう言うと「えっへん! でっしょ〜♪」と胸る張るシャルを見てアイリも「アイリも見て!」とブラウスのボタンをすでに最後の1個まで外していたから、「こらこらこら!」と制止。

「そうやってすぐに肌を晒そうとするのは本当にやめなさい。もう心配だぞ? 俺が居なくなってからもこんな感じじゃ、はやて達が慌てふためくぞ」

アイリがボタンを掛け直そうとしないから、代わりに下のボタンから掛け直していた俺が何気なしに口にした言葉に2人は「っ!!」ビクッと体を震わせた。そしてず〜んという擬音を幻視してしまうほどにガックリと肩を落とした。

「思い出したくなかったのに・・・」

「むぅぅ〜〜〜〜。やーだー! やっぱりやーだー! ルシルと離れ離れになるなん
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