71 学祭内の捜索劇
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。ごめんね、こんな事に巻き込んじゃって」
「いえ、いいんです、元々、運悪いし・・・」
「そんな・・・」
(もしかして、この藤木君って子、かず子ちゃんの事好きなのかもね・・・)
冬田は上空から異変がないか確かめる。その時、人気の立たぬような体育館裏にて一人の高校生男子が別の男性と喧嘩しているような様子が見えた。
(あ、あれだわあ!!大野君に教えなきゃあ!!)
冬田は今度は大野のいる場所を探した。まず冬田はかよ子達の姿を見る。
「ああ、山田さん達い!見つけたわよお!この羽根に乗ってえ!」
「え!?うん!!」
かよ子は冬田の羽根に乗せて貰った。そして次に長山達を見つけ、笹山達、そして遂に念願の大野達を見つけた。
「大野くうん!!あのお兄さんがいたわよお!!乗ってえ!!」
「まじか!」
大野、杉山、濃藤は冬田の羽根に乗った。
「この羽根、凄いわね!」
笹山は少し興奮していた。
「これね、異世界の人から貰ったのよお!」
一方、藤木は落とされないかそわそわしていた。かよ子は三河口が心配だった。隣の家のおばさんから三河口と「関係の深い人物」である事を聞いていたからである。
「あ、いた!!」
濃藤が指を差した。方向は人気のない体育館裏かつゴミ捨て場の近くであった。一人の高校生が大学生くらいの男性に殴られ、蹴られている。暴行されている人物はまさに三河口だった。
「お兄ちゃん!!」
かよ子は思わず叫んだ。
「なんだ、お前ら?」
暴行している男が聞く。
「このお兄ちゃんの友達だよ!」
かよ子はビクビクしながら答えた。
「皆、来たのか・・・」
「ミカワ、大丈夫なのか?」
濃藤、北勢田、そして奏子がボロボロの三河口を心配する。
「あ、ああ・・・」
「また、テメエはそうやって人に迷惑懸ける!」
男は三河口を非難した。
「何言ってんだよ、人をこんなに痛めつけて!お前の方が迷惑かけてんじゃねえか!!」
杉山は相手の男を非難する。
「は、テメエこそ偉そうに!!」
「お前は一体誰なんだよ!?」
大野が聞く。その時、三河口が立ち上がった。
「こいつは・・・、俺の兄貴・・・、三河口響だよ」
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