71 学祭内の捜索劇
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よ子はそんな気がして不安になった。
「そうだ、私、この羽根を使って空から探すわあ!」
冬田はフローレンスの羽根を取り出して空から探した。
「よし、俺達も手分けして探すぞ!」
皆動き出す。クラスメイト達も店番・調理をしている者を除き、三河口の捜索をクラスで行った。
杉山や大野はある事を確認し合う。
「なあ、大野。あの三河口さんが連れて行かれたって事は日本赤軍とか異世界の敵なんだろうか?」
「いや、違うと思うぜ。奴等ならもっと激しい胸騒ぎがするはずなんだが、それがなぜか感じねえんだ」
「って事は違う別の人か!」
大野と杉山は日本赤軍でも異世界の人間でもない敵と察知した。
(でも前に石松から聞いた話では三河口には能力があるから追っ払えるはずなんだが・・・!!)
杉山はそう疑いながらも濃藤やブー太郎と共に探し続けた。
冬田は上空から文化祭内に異常がないか偵察していた。
(そうだわあ、もしいい所を見せたら大野君からあ・・・)
冬田はもし自分が手柄を立てる事ができたら大野から「やるじゃねえか、冬田!俺、お前が好きになっちまったぜ!」などと言われる所を妄想した。
(や〜ん、大野くうん・・・!!)
かよ子はまる子、たまえ、とし子、そして両親達と共に探していた。そんな時、奈美子に利治と合流した。
「あら、まきちゃん達、どうしたの?」
「あ、奈美子さん大変よ!健ちゃんがなんか男の人に連れ去られたって聞いたから皆で探してるのよ!」
「ええ!?」
(やっぱり・・・)
奈美子はある事を告白しようと思った。
「あの、その男の人っていうのは、きっと・・・」
長山の家族も北勢田と共に探す。
「三河口って人は確かあの大雨の日に一緒に敵と戦ってくれたお兄さんの友達だよね?」
「ああ、その通りだよ」
「聞いた話じゃ、結構強い能力を持ってるはずなんだけど、それを使わないって事は、相手は異世界の人間でも日本赤軍でもないんじゃないかって思うんだ」
「そうか、となると・・・」
「『あの事』とは関係なく三河口さんに何かの恨みがある人かもしれない」
「よし」
奏子は藤木、笹山を連れて三河口を捜索する。
「お姉さん、その三河口君ってどんな人?」
「そうね、結構優しいし、唐揚げ揚げるのも上手だし、凄い頑張ってたかな・・・」
「うわあ、もしかしていい男子ね」
(いい男子・・・)
藤木は自分も笹山にとっていい男子って言われるようになりたいと思った。だが、卑怯な自分じゃ無理かもって少し思っていた。
「ところで今日かず子ちゃんが連れて来た文化祭に行きたいって言ってた子ってその子?」
「うん、藤木君っていうの」
「こ、こんにちは・・・」
「私は徳林奏子。笹山かず子ちゃんの家の近くに住んでるの
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