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八条学園騒動記
第五百八十三話 文化祭スタートその六

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「続いていますし」
「歴史的なものに続いて」
「もうです」
 最早というのだ。
「バチカン以上かも知れません」
「あそこね」
「あちらもかなりですね」
「世界最強の宗教組織だからね」
 バチカンつまりローマカトリック教会はというのだ、この教会はこの時代でも恐ろしいまでの力を持っているのだ。
「やっぱり献上品もね」
「当家も宗教は違いますが」
 それでもというのだ。
「バチカンにもです」
「献上したりしているの」
「マウリアにもキリスト教徒の方はいまして」
 それでというのだ。
「そちらともです」
「お付き合いがあるのね」
「そのこともありますし」
「バチカンは国だしね」
「そうです、国でもありますので」
 このことは教皇領からはじまりバチカン市国から今に至る、今は連合のバチカン星系がその領土である。
「ですから」
「それでなのね」
「国交があり」
 そしてというのだ。
「今もです」
「献上品とかを送って」
「お付き合いをしています」
「そうなのね」
「そしてバチカンにも芸術家の方々が」
「もうこぞってよね」
「そうしていますので」
 それでというのだ。
「あちらもです」
「相当な資産があるのね」
「ルネサンス期の芸術作品等も」
「ああ、ミケランジェロとかの」
「歴史的にかなりのものがありますね」
「しかも悪事の限りを尽くしてね」
 バチカンの過去のことは歴史にある通りだ、人間は何処まで悪を為せるかということに挑戦した様なそれはこの時代でも言われていることだ。
「もうね」
「資産を蓄えましたね」
「あれは凄いわね」
 ウェンディから見てもだ。
「極悪非道ね」
「そのことはノーコメントですが」
「言わないので」
「私としては」
「そうなのね、まあ私は言うけれどね」
 ウェンディは自分から言った。
「別に言ってもね」
「何でもないですか」
「キリスト教も信じてるけれど」
 しかもカトリックである。
「今のバチカンこれ位言ってもね」
「何でもないですね」
「バチカンは過ちを犯さないっていうけれど」
 ずっとこう言ってきたことも歴史にある通りだ。
「それを言ってもね」
「特に、ですね」
「言わないから」
「だからですね」
「私も言うわ」
「そうですか」
「悪の限りを尽くして」
 そうしてというのだ。
「そこからもね」
「資産を蓄えたと」
「そこは日本の皇室とは違うわね」
「日本の皇室はそうしたこととは無縁でした」
「そうだったわね」
「破壊や収奪はしていません」
 その四千年の歴史の中でだ。
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