ターン33 過去からの迷いし刺客
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攻撃)
ペストマスク LP4000→3400
バージェストマ・レアンコイリア 攻1200→ペストマスク(直接攻撃)
ペストマスク LP3400→2800
不知火の武士 攻1800→ペストマスク(直接攻撃)
ペストマスク LP2800→1900
3連直接攻撃に、成すすべなくどつきまわされ翻弄されるペストマスク。そのスーツは見るも無残に汚れ、あちこちボロボロになってはいるが、存外根性があるらしくまだ悲鳴のひとつも漏らしはしない。しかし、糸巻の場にはまだ蒼眼の銀龍が残っていた。その攻撃を命じる前に一拍置き、すっと指さしてまた笑ってみせる。
「残念だったな、アタシを甘く見てたんじゃないか?ダメージ・ダイエットはフリーチェーンだ。このレアンコイリアを発動したタイミングでさっさと使っとけば、次の追撃は避けられたのにな。変に出し惜しみするから、余計なダメージを受けることになるんだぜ。蒼眼の銀龍、攻撃しろ!」
蒼眼の銀龍 攻2500→ペストマスク(直接攻撃)
ペストマスク LP1900→650
「……!しまった!」
銀龍のブレスが空を裂き、一層派手にペストマスクを吹き飛ばす。その衝撃で被っていたペストマスクがちぎれて明後日の方向へと飛んでいき、奥に隠された素顔が明らかになった。
「おっと、ようやく見せてくれる気になったか。さあ御開帳、一体アンタはどこのどい……つ……」
次第に声が弱々しくなる。途切れていく。はたから見ればさぞ無様な姿だろうとぼんやり思ったが、糸巻自身さすがにそこに見えた顔には驚いた。ペストマスクの奥から現れたその顔は彼女の予想通り、よく知る顔。埃まみれ傷だらけのスーツでゆっくりと立ち上がったその男が、ふんとつまらなさそうに息を吐く。
「そして乱暴、粗雑。本当に、何も変わらんな」
「アンタは……!」
絞り出すような声が出る。会ったことがあって当たり前だ、13年前はほぼ毎日のように顔を合わせていたのだから。思い出せなくて当たり前だ、今まで彼女が思い浮かべていたのは、過去にデュエルをした相手の顔だけだったのだから。
男の名は、引戸卿士。これまで糸巻が相手してきたような、プロデュエリストではない。しかし、その戦いをある意味では一番よく知る人物でもある。
そのかつての職業は、プロデュエリスト糸巻太夫の専属マネージャー。計算は常にどんぶり勘定、することなすこと大雑把な彼女を、どうにかまともな社会人の端くれとして成り立たせていた男である。『BV』でデュエルモンスターズ界の在り方が様変わりしてプロのマネージャーという概念が消滅して以降は消息不明になっていたのだが、裏社会で自分がデュエルをする側にシフトしていたとは。
しかし今は、旧交を温める場面では
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