第四章
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志津子はふと思った。優子の腹のところがだ。
妙に出ている。そう思ったのだ。
それで目を凝らした。するとだった。
出ている。それでだった。
何気なくを装って優子のその腹のところに手をやる。だが裕子はそれに気付いて咄嗟に後ろに下がる。それでこう言ってきた。
「あの、まさか」
「まさかって」
「見ました!?」
明らかに見られたくないものを見られた言葉だった。
「私の、その」
「ひょっとしてそのお腹って」
「ずっと隠してたんですけれど」
また見られなくないものを見られた言葉だった。
「その、私実は」
「お腹出てたの?」
「普段はそうでもないんですけれど」
言い訳めいた言葉だった。実際そうだった。
「実は。私結構」
「便秘とか?」
「そうなんです。それで便秘になったら」
女性によくある悩みだった。そしてアイドルも女の子ならこの悩みを持つ娘もいる。優子がまさにその娘だったのだ。
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