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XCUTION

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! ありがとな!!」

 引ったくり犯とラフタリアの元にたどり着くと、丁度大柄な男も追い付いたようだ。

 「い、いえッ。そんな大したことではありませんよ。あ、荷物はこちらです」

 ラフタリアが謙遜しながら盗られた物を手渡すと、大柄な男は気安い感じで俺達の肩を叩く。

 「なあ、二人共。ハラへってねえか! ラーメンとかオゴッてやるよ! 食うだろ?」

 「……いや、必要ない。それより俺達が手を貸したことは口外しない。それだけでいい」

 王都内で問題が起きると、何でも盾の勇者のせいにされそうだしな。野次馬も湧いてきてる、さっさと退散したほうがいいだろう。

 「お? おう……そうか……残念だな」

 大柄な男は肩を落としながら、尚文達を見送ると──



 「なんだよ……」

 さっきまでの気の良さそうな表情から一転、不敵な笑みを浮かべ品定めするかのように尚文達の後ろ姿を見据える。

 「優男の面してる割には、結構用心深いんだなァ……」

 男の手荷物から、鎖に繋がれた×印の上にドクロのようなマークが描かれた絵馬のようなモノが零れ落ちる。



 「盾の勇者」








 盾の勇者の成り上がり1. RISE





 

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