第104話
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―――――Z組を始めとしたトールズの方々とも別れることになってしまいましたわね……お兄様……お兄様とわたくしは別れるような事はありませんわよね……?」
「当り前だろう……!セレーネは俺にとってたった一人の”パートナードラゴン”であり……そして、将来を共に歩む事を決めた大切な恋人の一人なんだから、そんな事には絶対にさせない……!」
懇願するような表情を浮かべたセレーネに見つめられたリィンはセレーネを強く抱きしめた。
「お兄様……はい……っ!」
リィンの言葉と行動にセレーネは嬉しそうに微笑んだ後リィンと見つめ合った。
「お兄様……」
「セレーネ……」
そして互いに見つめ合った二人は口づけを交わした後、互いを愛し合った。
その後セレーネとの”行為”を終えて部屋を出たリィンは自室を訪れた。
同日、AM1:00―――
〜リィンの部屋〜
「(さてと………俺も部屋にある私物の撤去の支度をしないとな……もう、時間も遅いからメサイア達にも手伝ってもらってさっさと終わらせたいが……さすがにこの部屋に5人も呼んだら動き辛くなるから、俺の部屋をよく知るメサイアにだけ手伝ってもらうか。)――――――メサイア、部屋の片づけを手伝ってもらってもいいか?」
自分の部屋を訪れたリィンは周囲を見回して考え込んだ後メサイアの名を呼び
「――――――かしこまりましたわ。」
リィンの呼ばれたメサイアはリィンの身体から出た後リィンの頼みに頷いた。その後二人は協力して部屋の片づけと掃除を終えた。
同日、AM1:45――――――
「フウ……予想していたよりも早く支度を終える事ができたな……助かったよ、メサイア。」
「ふふ、このくらいお安い御用ですわ。それに元々リィン様は常に整理整頓を心掛けていましたから、正直私の協力はあまり必要はなかったと思いますわ。」
「それでも一人でやるのと二人でやるのとではかかる時間も全然違うさ。………それにしても、気づけばメサイアのように”使い魔契約”を結んで俺に協力してくれる人達もメサイアやセレーネも含めて7人か………ここに来たばかりの当時の俺はまさか今の状況になるなんて、夢にも思わなかっただろうな。」
「ええ……そしてそれは私もですわ。まさか並行世界とはいえ、生まれ変わったお父様やお母様とまたお会いすることができるなんて夢にも思いませんでしたもの。」
部屋を見回してかつての出来事を思い返している様子のリィンの言葉に頷いたメサイアは苦笑しながら答えた。
「ハハ、それを言ったら俺とメサイアの”契約”もそうだろう?………まさかあんな形で、女性と関係を持つことの初体験をした上、その女性が常に
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