第104話
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くて助かるわ。アリサ達に貴女の心変わりの理由を訊ねられた際にこう答えなさい――――――私が暗示でご主人様を操って、貴女を犯させて貴女をご主人様の使い魔にするかつ、貴女にアリサ達の味方をする強制命令を植え付けたってね。」
「……………………よろしいのでしょうか?私は元々、リィン様に犯された件は私自身の胸の奥に秘めてお嬢様達に説明するつもりは一切なかったのですが……」
ベルフェゴールの要求を聞いたクルーガーは一瞬呆けた後、困惑の表情でベルフェゴールに訊ねた。
「幾ら色々と”甘い”人達ばかりとはいえ、Z組にも貴女が考えた貴女の心変わりの理由を疑う注意深い性格をした人物は何人かいるでしょう?その人達にも信じさせる為には今言った私が考えた説明なら納得させやすいでしょう?」
「それは…………………――――――ベルフェゴール様は本当にそれでよろしいのでしょうか?ベルフェゴール様の指示通りの内容をお嬢様達に伝えれば、ベルフェゴール様はお嬢様達に恨まれる事になる可能性も考えられますが……」
「別に構わないわよ。”その程度”で、アリサを含めたご主人様に恋心を抱いているZ組側の女の子達がご主人様に失望して、ご主人様を恋する事を止める事を防ぐことができるんだから。何せ私は純粋可憐な恋する女の子達の味方だもの♪」
「ベルフェゴール様…………――――――かしこまりました。元より私は”敗者”の身。”敗者”は”勝者”やその関係者の命令に従う事が当然の節理ですもの。」
アリサ達の恨みを買う可能性が高いと理解していても、自分がリィンの代わりに泥を被ろうとする様子のベルフェゴールを辛そうな表情で見つめたクルーガーは気を取り直してベルフェゴールに会釈をした。
「うふふ、それじゃあ頼んだわよ♪」
そしてベルフェゴールはクルーガーにウインクをして転位魔術でその場から去り
「………………………………」
ベルフェゴールが去るとクルーガー――――――シャロンはベルフェゴールが消えた場所に向けて頭を深く下げた後決意の表情を浮かべてその場から去った。
同日、PM11:00―――
士官学院やトリスタを一通り見まわったリィンは自分の部屋が現在どうなっているかを確かめる為に第三学生寮に訪れ、自分の部屋がある2階に上がると3階から物音が聞こえ、それが気になったリィンは3階に上がった。
〜トリスタ・第三学生寮〜
「(この部屋は……という事はもしかして部屋にいるのは……)――――――セレーネ、少しいいか?」
「お兄様?はい、鍵は開いているのでどうぞそのまま入ってきてください。」
物音がする部屋の前に来たリィンはその部屋がセレーネが使っていた部屋である事を思い出して
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