第104話
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……………………」
ベルフェゴールの答えを聞いたリィンは石化したかのように固まり
「え”。な、何でそれがシャロンさんの考えを改めさせる方法になるんだ……!?」
我に返ると表情を引き攣らせて声を出した後信じられない表情を浮かべてベルフェゴールに訊ねた。
「それは勿論”性魔術”よ。」
「”性魔術”って事は……まさか、シャロンさんを俺の”使い魔”にしろって事か……!?」
「ええ。それとご主人様が望むのだったらアリサ達の味方をするような”強制命令”を植え付けておきなさい。”性魔術”でできるのは”契約”だけでなく、”強制命令”もできるから、シャロンを”契約”でアリサ達の味方になるように縛る事も可能よ。ご主人様としても、シャロンにはアリサ達の下に戻って欲しいのでしょう?」
「それは……………………だけどそんなやり方、絶対にアリサ達は喜ばないと思うんだが……」
(ベ、ベルフェゴール様……幾ら何でもそのやり方は大問題だと思うのですが……)
(そうかい?”性魔術”による契約と強制で縛る事は、主が望んでいたあのシャロンという暗殺者を殺す以外で無力化するやり方として合理的なやり方じゃないか。)
(今の話を聞いて貴女にはそれ以外に思う事はないのですか!?)
(フフ、だけど頑なな決意をしているシャロンの考えを改めさせるにはそれくらいの”荒療治”が必要なのかもしれないわね。――――――その前に認識障害の結界を展開しておかないとね。)
ベルフェゴールに図星を指摘されたリィンが複雑そうな表情を浮かべている中、様子を見守っていたメサイアは疲れた表情で頭を抱え、冷静な様子で感想を口にしたレジーニアにユリーシャは疲れた表情で指摘し、アイドスは苦笑した後結界を展開した。
「そんなの、今回の戦争をアリサ達とは違うやり方で解決することを決めてアリサ達と決別したご主人様にとっては”今更”じゃないかしら?」
「……………………そうだな…………やり方は”いつも通り”でいいのか?」
ベルフェゴールに指摘されたリィンは少しの間考え込んだ後頷き、決意の表情を浮かべてベルフェゴールに訊ねた。
「ええ。それと心の中でもいいから、シャロンがアリサ達の味方をするような事を考えながらシャロンを犯せばいいわ。ちなみに結界は空気を読んだアイドスが既に展開してくれたみたいよ♪という訳で頑張ってね、ご主人様♪」
「へ………」
自分の身体に戻り際に呟いたベルフェゴールの言葉を聞いて呆けたリィンだったが、既に結界が展開されている事に気づくと冷や汗をかいた。そしてすぐに気を取り直したリィンはクルーガーに近づいた。
「……シャロンさん。今から俺が貴女にする事は貴女もそうですが、アリサにとっても決して許し難い
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