第十一幕その十二
[8]前話 [2]次話
「甘いものはね」
「エジソンさんもお好きですか」
「そうなんだ」
「それじゃあ甘いものも食べて」
「努力をしてね」
「閃きが下りて」
「そしていつも発明をしているんだ」
エジソンさんはジョージに笑顔でお話しました。
「私もね」
「甘いものの力って凄いんですね」
「そう、かなりね」
「発明の力になる程」
「そうだよ、ただね」
「ただ?」
「外の世界では食べ過ぎると太るし」
それにというのです。
「虫歯にもね」
「なりますね」
「だから食べる量は程々にして」
そしてというのです。
「食べた後はね」
「歯を磨くこともですね」
「忘れたら駄目よ」
「歯磨きなんてしたことがないわ」
つぎはぎ娘は自分のお話をしました。
「だってあたしのお口はね」
「喋る為のものでだね」
「そうよ、飲んだり食べたりとかはね」
「しないね」
「そうしたお口だから」
その為にというのです。
「歯磨きもね」
「君はしないね」
「洗濯機で身体を洗う時に」
つぎはぎ娘にとってはこれが身体を奇麗にする方法です、洗濯がそれなのです。
「その時にね」
「歯もだね」
「洗ってるの」
「そうなっているね」
「だからね」
それでというのです。
「あたし歯磨きはね」
「したことがないね」
「一度もね」
「そうだね、それはそれでいい身体だね」
「本当にそう思うわ」
自分でもというのです。
「あたしこの身体大好きよ」
「君を見てもね」
エジソンさんはつぎはぎ娘に笑顔でお話しました。
「発明の閃きが下りるかもね」
「あら、そうなの」
「だからね」
それでというのです。
「君とこの国にいる間ね」
「一緒にいたいのね」
「そうしていいかな」
「いいわよ、じゃあ素晴らしいものを発明してね」
「そうさせてもらうわ」
こうしたお話をしながらでした、一行はエジソンさん達に案内してもらってそうして宮殿の間の舞踏の間に向かうのでした。素晴らしいパーティ―が用意されているその場所に。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ