第十一幕その十
[8]前話 [2]次話
「そうしてだね」
「物凄く長い距離を飛んだんだね」
「そう、あの時は出来ないと言われた距離をね」
「飛んだんだね」
「最後まで諦めずに」
「そうしたよ、外の世界でのお話だけれど」
そちらのお話をするのでした。
「広い大西洋を横断したんだ」
「そうしたんだね」
「無理だって言われたことを果たしたんだね」
「だからこそ果たした時は」
その大西洋横断をです。
「とても嬉しかったよ」
「だから最後まで諦めない」
「そのことが大事だね」
「本当にね」
実際にというのです、こうお話してです。
リンドバーグさんはピーターにこうも言いました。
「だからオズの国も縦断や横断をね」
「飛行機でしたんだ」
「そうしたんだね」
「その時も嬉しかったね」
「そしてその飛行機を生み出したのがね」
つぎはぎ娘はここで、でした。
ライト兄弟を見てそうしてお二人に言いました。
「あんた達よね」
「その通り、もうあれこれ考えてね」
「それで何度も失敗したけれど」
「それでもだよ」
「僕達は飛行機を生み出すことが出来たんだよ」
「そうよね、本当に諦めないことなのね」
つぎはぎ娘はライト兄弟の言葉に感心しました。
「よくわかったわ」
「そうだよ、だから皆もね」
「それがいいことだと思ってやろうと決意したら」
「出来るまで諦めないことだよ」
「何度失敗してもね」
「そうよね」
「失敗はどんなことでもあるんだ」
ルースさんのお言葉です。
「僕も何度失敗したか」
「野球をしていてですか」
「そうだよ、三振もエラーもしたし」
ルースさんはジョージにお話しました。
「盗塁を刺されたこともあったよ」
「そういえばルースさんは」
「足は遅いね」
「そうでしたね」
「この体格だからね」
「盗塁については」
「そう、盗塁も苦手で」
それでというのです。
「アウトになったこともあるよ」
「そうでしたね」
「けれど失敗から学びもして」
そしてというのです。
「やっていくことなんだ」
「それがいいことですね」
「そうだよ」
「じゃあ僕達も」
「何かをしようと思ったらね」
「努力して諦めないで」
「失敗にも挫けないことだよ」
何といってもというのです。
「いいね」
「わかりました」
「そうしていきます」
「絶対に」
「それじゃあですね」
「私達も」
「頑張っていこう、君達の笑顔がね」
ルースさんは五人に笑顔で言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ