第三章
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「人はね。満ち足りてるとわからないのよ」
「何処かが悪いことがどれだけ辛いことか」
「そう。だから間違っても自分から楽だからそうなりたいとか思うことはね」
小山内への戒めの言葉だった。口調は穏やかで咎めるものではないがそれは明らかにそうした言葉だった。
「駄目なのよ」
「間違ってるんですね」
「そうよ。そしてね」
「身体が悪いことがどんなことか」
「そのことをわかるのも大事よ」
「そうですね」
しみじみとだ。小山内はお姉さんの言葉を聞きながら頷いた。
そして己の足、今は怪我をしている両足を見てこう呟いた。
「もう僕絶対に」
「怪我をしたら楽になれるとか思わないのね」
「絶対に思いません」
そうだとお姉さんにも答える。
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