第5話
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ぞを踏みつけて気絶させる。
(何だ、簡単ではありませんの。)
簡単に犯人を倒す事ができたと思った時だった。
「きゃあっ!!」
聞き慣れた声が叫び声をあげその方に向くとそこには別の男が初春にナイフと突きつけていた。
麻生はいつもの通り散歩していた。
真っ黒なズボンに真っ黒なコートを羽織り黒一色で染めた服装は麻生の髪の白さを際立てていた。
すると前の方の郵便局のシャッターが閉まっている事に気づき次の瞬間、ヒュン!!と音と同時に花飾りのカチューシャをした女の子が突然現れる。
女の子は自分が外にいる事に驚いているようだ。
女の子はシャッターの閉まった郵便局に何か言うと周りの人に助けを求める。
「お願いします!!助けてください!!!
中で風紀委員が強盗に襲われて!!!」
周りの女の子が助けを求めても誰も助けようとしない。
それもそうだ。
郵便局で何があろうと自分には関係ない。
誰も助けようとはしないだろう。
麻生もそう言った人間だ。
助けを求められれば助けそれがなければ助けない。
その女の子が麻生に助けを求めた訳ではない。
しかしその女の子は泣いていた。
おそらく知り合いの風紀委員が襲われているのだろう、と麻生は考える。
そして麻生はゆっくりと郵便局に近づき右手でシャッターに触れる。
(何で助けようと思ったんだろうな・・・・)
この時、麻生は突然助けようと思った。
本当に突然そう思ったので自分でもなぜそう思ったのか分からないのだ。
対する女の子も麻生が何をするかよく分からないようだ。
(映像に残ると面倒だから壁をつたって監視カメラに干渉してこれから起こる映像を映らないようにする。)
その作業が終了すると麻生は左手を握りしめ拳を作りシャッターに叩きつけた。
男に殴られ床を滑るように吹き飛ぶ。
仲間がいることを考えずに勝手に行動してあまつさえ先輩である固法も自分をかばい怪我をして気絶している。
何とか自分の能力で人質である初春を何とか外に飛ばす事が出来た。
後は人質がまた捕られないよう犯人に注意を白井に向け時間を稼ぎ警備員が来るのを待つ。
そう白井は考えていた。
「お前が何を考えているか当ててやろうか。
警報が鳴ってだいぶ経つ、間もなく警備員が到着するだろう。
コイツは外に出られないのだから人質を取られないよう引き付ければこちらの勝ち・・・図星だろ?」
白井が考えていたことを見抜かれていた。
男はポケットからパチンコ玉みたいな物を取り出す。
「警備員がいくら来たところで怖くはないがウジャウジャ囲まれるのは
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