第5話
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ど去年の冬。
白井がまだ常盤台中学入っておらず風紀委員の資格は持っていたが実践に参加した事はなく裏方の雑用や先輩同伴のパトロールばかりなのだ。
風紀委員
学園都市における警察的組織その二。
生徒によって形成され、基本的に校内の治安維持にあたる。
九枚の契約書にサインして、十三種の適正試験と4ヶ月に及ぶ研修を突破しなければならない。
風紀委員活動の際には、盾をモチーフにした腕章をつける。
「こっちは特に異常なしっと。」
肩まで伸ばした黒髪と眼鏡が特徴の女子高校生、固法美偉が機械の画面を見ながら呟く。
今日も先輩である固法美偉と一緒に第七学区に見回りをしている。
白井は固法に自分の待遇について聞く。
「なぜわたくしに任されるのは裏方の雑学や先輩同伴のパトロールばかりなんですの?」
白井は座学も実技も能力測定全てにおいて成績優秀な自分が半人前扱いされるのが不満なのだ。
白井は自分が小学生だから任せられないのだと思っている。
固法はそんな白井の質問に白井の頭に手を乗せて答える。
「年齢の問題だけじゃないわ。
あなたの場合なまじポテンシャルが高い分全てを一人で解決しようとするきらいがあるからね。
もう少し周りの人間を頼るようにならないと危なっかしいのよ。」
頭をなでながら固法は言う。
白井はこの行為がすでに子供扱いされているのだと思う。
固法と白井は再びパトロールを再開する。
そして郵便局に入り怪しい人物がいないか確認する。
すると入り口の方で初春が郵便局に入ってくるのが見えた。
初春と白井は風紀委員訓練所で知り合った仲だ。
「白井さん!
偶然ですね。」
「初春・・・なぜ貴女がこんな所に?」
「もうすぐ中学生になるし学校や寮の下見に来たんです。」
「中学生?
どなたがですの?」
「やだなーもー私に決まっているじゃないですか。」
白井は初春が同い年である事に驚く。
白井は初春が絶対年下だと思っていたらしい。
「白井さんはもうどこに行くか決まっているんですか?」
「え・・ええ、わたくしは常盤台中学という所へ・・・」
白井が常盤台中学に行く事を知ると初春は白井に尊敬の眼差しを送る。
初春は常盤台のイメージを白井に語るが白井曰く、常盤台は生徒間で派閥なんてものを作っている生徒もいるらしく常盤台にあまり良い印象は持っていないようだ。
「特に『超電磁砲』などと呼ばれる超能力者がいるらしいのですがきっとコーマンチキでいけ好かない性悪女に決まってますわ。」
「知らない人の事をよくそこまで言えますね。」
白井は
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