第十幕その一
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第十幕 甘い果実
ドロシー達はお菓子の国に向かい続けています、その中で今は晩ご飯を食べています。この時です。
ドロシーはソーセージを食べながら言いました。
「ソーセージっていいわね」
「はい、普通に焼いても茹でても美味しいですね」
「そうなのよね」
こうジョージに応えます、他にはポテトサラダに海老とといた卵それに色々なお野菜や茸を入れた中華風のスープ、ジャムにパンがメニューです。飲みものにはミルクがあってデザートにはアイスクリームがあります。
「だから私も好きなの」
「そうなんですね」
「手軽に食べられて美味しいから」
それでというのです。
「本当にね」
「お好きで」
「よく食べるわ」
「僕も大好きだよ」
トトもソーセージを食べつつ言います。
「だから見るだけでね」
「貴方は尻尾をぱたぱたとさせるわね」
「犬がそうする時はね」
「嬉しい証拠よね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「ドロシーが一番わかってることだね」
「ええ、ずっとトトと一緒にいるから」
だからだとです、ドロシーはトトに答えました。
「もうこのことはね」
「そうだね、僕ドッグフードも好きだけれど」
「ソーセージもよね」
「ハムもスパムもステーキも好きだけれど」
「ソーセージも好きだから」
「今食べられて本当に嬉しいよ」
こうドロシーに言います。
「本当にね」
「そうよね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「今回のソーセージは随分大きいね」
トトはそのソーセージを見て言いました。
「フランクフルト位はあるね」
「ええ、大きな種類のソーセージをね」
ドロシーはお皿の上のソーセージをフォークとナイフでステーキみたいに切りつつトトに答えます。
「出したの」
「そうなんだね」
「ソーセージといっても種類は色々でしょ」
「うん、そうだね」
「それでなの」
「今回は大きなものにしたんだ」
「ちょっと趣向を変わったソーセージをと思って」
それでというのです。
「そうしたの」
「成程ね」
「このソーセージも美味しいわね」
「うん、凄くね」
トトはドロシーに尻尾をぱたぱたとさせて答えました。
「美味しいよ」
「こうしたソーセージも美味しいのよね」
「そうだね、ただね」
「ただっていうと」
「ソーセージと一口に言っても色々あるわね」
「これが案外種類あるんだよね」
臆病ライオンもそのソーセージを食べつつ言います。
「中に入れる挽肉の種類も」
「豚肉に牛肉に羊肉に」
「色々でね」
「大きさもね」
「本当に色々だよね」
「そうなのよね」
「僕はどんな種類のソーセージも好きだけれど」
腹ペコタイガーは誰よりも食べつつ言い
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