暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga15望まざる再会〜Frustrating timing〜
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フの兵装は尻尾はマニピュレーターで、各種兵装と接続することで換装できるんだ。ストライクカノンとかグラディエーターとか、さらにチェーンソーブレード・エクスキューター、高周波ブレード・グリムリーパー、パイルバンカー・スコーピオンといったもの。遠距離攻撃用には背面のレールガン1門! タイプイーグルの兵装は――」

目を輝かせて説明を始めるすずかにルシルが「ちょっ、ちょっと待ってくれ、すずか!」って止めに入った。ピタッと話を止めたすずかはカッと顔を赤くして、「ごめんね! つい夢中になっちゃって!」って平謝り。

「いやいいんだ。すずか、本当に暇な時でいい。エヴェストルムの修理を頼めるか?」

「え? う、うん、もちろんだけど・・・。ちょっと時間を貰うかも」

「構わないよ。おそらくT.C.との戦闘ではエヴェストルムはもう使わない」

「そうなの? なら何を・・・あ、まさか、グングニル?」

「ご明察。敵の幹部級は神器でないと傷付けられないからな。相応の武器が要る」

ルシルからそう聞いたすずかがわたしの方を見て「大丈夫?」って聞いてきた。これまでは魔術でなんとかなってきたけど、神器が必要になるようなことはなかった。神器でようやく戦える相手が出てきた。それは神器無し状態のルシルの強さを知ってるなら誰もが抱く危機感だ。

「なんとかして勝つよ。でないと、何のための特務零課か判らないもの」

「・・・うん。じゃあ預かっておくよ。・・・あ、これは伝えておかないと。ルシル君。トーマの救出、無事に成功したよ。六課預かりの嘱託待遇になるみたい」

「そうか! それは良かった! 今日の任務で気の滅入る事があったからな。嬉しい知らせだよ。・・・じゃあ、すずか。よろしく頼むよ」

「うん、任せて! しっかり直しておくから!」

「それじゃ、わたしも行くよ。またね、すずか」

「うん。またね、シャルちゃん」

「バイバーイ」

「バイバイ、アイリ」

すずかと手を振り合ってから別れて、トーマが無事に戻ってきて良かったねって話をしながらわたし達はオフィスへ向かった。

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