暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga15望まざる再会〜Frustrating timing〜
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ばして、ギュッと袖を掴む。
「随分と久しぶりじゃないかガーデンベルグ。なかなか姿を見せないから、俺のことを忘れているんじゃないかと思っていたぞ?」
「まさか。神器王は俺たちエグリゴリが必ず殺す。エグリゴリのリーダーとして部下に手柄を譲ろうと考えてただけさ。その結果は俺以が――いや俺とリアンシェルト以外が負けたわけだが・・・。弱かったから負けたんだ、恨みはしないよ」
今のルシルははやてくらいの身長だから、180pくらいのガーデンベルグとの対峙はまるで不良といじめられっ子。ルシルは1歩も引かず・・・っていうか、引いてほしいんだけど、「ユルソーンはどうした? そんなちゃちな剣――神器で、俺に勝つと? 笑わせる」って挑発。
「俺たちの王は、民間人やあんたら局員に対しても無益な傷害は望んでないんだよ。それなのに傷付けた対象にランダムで呪いを掛けて、果てには殺す神器なんて使えるわけない。解っているだろ神器王」
「ああ、そうだな。嫌と言うほど理解しているよ・・・ガーデンベルグ!」
カッと目を見開いたルシルが左拳に魔力を付加して、そのまま右頬掛けてフック。ガーデンベルグも右拳に魔力を付加して、ルシルの左頬目掛けてフック。
「「おおおおおおおおおおおお!!!」」
2人の拳が同時に互いの頬に直撃。その衝撃は首から先が吹っ飛びそうなほど。だけど2人の足は1歩も後退することなく、そのまま容赦ない拳の応酬を始めた。神器でのやり合いに比べれば命の危険性は無いとは思うけど、何がきっかけでガーデンベルグを斃すか判らない。
「「ぐぁ!!」」
とうとうお互いを数mと殴り飛ばした2人。ルシルが追撃を行う前にわたしは「ダメ!」って呼び止めた。ガーデンベルグの方も、プリムス(仮)が「あなたが戦うんですの!?」って驚き、レオン(仮)は「貴様の役割は戦闘ではないだろうに」って首を横に振って、ガーデンベルグの戦闘行動をやんわり非難。
「ルシルも! なにか1つ間違って、ルシルが死ぬようなことになったら・・・!」
ルシルにはもちろん死んでほしくないし、“T.C.”との戦いでもルシルの戦力は必要だ。いろんな意味でルシルを喪うわけにはいかない。しかもはやてやトリシュの居ないこの場所でなんて・・・。
「だからお願い、もうやめて・・・! わたし達には、わたしには・・・ルシルがまだ必要なの! それに、リアンシェルトだってまだ救ってない!」
ルシルの左袖をギュッと握り締めて止めるわたしの元にルミナ達も集まって、わたしとルシルの前に立ってガーデンベルグ達と対峙。向こうはレオン(仮)がプリムス(仮)とガーデンベルグ達の前に躍り出て、構えを取った。
「・・・言っていなかったが、俺の死はガーデンベルグの救済とは直結していないんだ。俺が死ぬの
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